arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

いよいよ入院

入院が14時予定であったので、午前中はその準備であった。
必要な物の大半はレンタルしようと思っていたので、大した準備もない。只、入院予定期間が2週間と聞いていたので、仕事で使っている社有車のバッテリーが上がらないように、病院に行く前にエンジンをかけておきたかった。
自宅の駐車場は一台分しかないので、仕事用の社有車は、会社が契約した近くの駐車場に止めてある。
近くと言っても、歩くと10分強かかる。何時もはちょうど良いウォーキングになるのだが、昨日からの猛暑が今日も続いている。
「朝のうちに会社の車、エンジンかけに行くよ」と私が言うと、孝子が
「車で行きない、暑いから」と言う。自家用車で言ってもよいが、社有車のエンジン、少し長めにアイドリングしておきたい。その間、自家用車の方は何処に止めておこうか。
「そんなこと言っても、車止めとく場所無いよ」と言うと、
ナフコで、刺身でも買って来てよ」と孝子。孝子の作戦にハマったみたい、社有車の駐車場のすぐ近くにスーパーが有る。そのスーパーがナフコである。そこで買い物するならスーパーの駐車場に堂々と駐車しておける。
孝子は、これ幸いとばかり、私に買い物を頼んだのだ。しかも、刺身なら昼の準備も手抜きできる。さすが知恵者だ、ただ者ではない。
私も、暑い中歩かずに済むのだから、一石二鳥にも三鳥にもなる。喜んで良いはずなのだが、何となく孝子にハメられたみたいで、素直に喜べない。

そんなこんなで、昼は土鍋で炊き立てのご飯に、刺身を添えて我が家流刺身定食であった。
昼食後、小休止して、病院へ。
入院手続きも馴れたもの、さっさと済ませて病棟のナースステーションへ。
一番安いタイプの個室を頼んでいたのだが、空きが有ったのか心配だった。案内された個室は、希望通りのトイレが付いただけの個室だった。
前回はバス・トイレ付きの個室だったのだが、治療の関係で入院期間の半分ぐらいしか入浴許可が出なかった。ケチな私は、『損した』と深く深く後悔した。
今回は大成功。案内した看護師に、それとなく聞くと、コロナの影響で入院する人の個室希望も多いが、それ以上にコロナを恐れて病院に来ない人が多く、暇してるとの事。
お給料が減らないか心配していた。
採血や、血圧測定など入院初日の恒例行事が終わり、明日のカテーテルを使った治療準備の為、私はシャワー室へ入った。
シャワーが主目的ではない、陰毛を少し剃るのだ。
足の付け根の鼠蹊部から、動脈にカテーテルを挿入し肝臓の癌細胞まで、送り込んで必要な治療をする。その為に鼠蹊部の毛を剃るのだ。
昔は看護師さんが剃ってくれていたが、最近は自分で出来る人は自分でが原則のようだ。
一寸寂しいような、ホットしたような複雑な心境である。
もう若くはないから心配ないが、看護師さんい剃ってもらって変な条件反射が無いか心配する必要もない。
でも、一人で黙々と陰毛を剃るのはちょっとだけ寂しい。
男心は複雑だ。幾つになっても!!