arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

仕切り直し

昨日は午後から色々と有った。
先に書いたと思うが、今週予定の肝細胞癌の『ラジオ波焼灼』治療のための、前準備としてエコー検査を、月曜日に実施した。
エコーでラジオ波の電極を癌細胞に刺すルートを検討するのだ。
それが終われば、本番まじかと私は思っていた。
「後で説明に来ますね」とエコー検査室から出る時に、声をかけた主治医が、いくら待っても病室に来なかった。
孝子が面会に来た夕方
「まだ先生来ないの」
「直ぐにも来そうな感じで言ったから、病室空けずに待ってんだけどね」
「何か有るのかな」
「心配ないと思うよ。診察が忙しい時は、夜来たりするから」
実際に夜の消灯時間近くに来たりするので、私は孝子にそう答えた。
長時間の面会はコロナで出来ないので、孝子は早々に引き上げていった。
とうとう、月曜日は先生に会うことは無かった。
次の朝、つまり昨日の朝、朝一番に病室に来た看護師が、
「先生から明日の事聞いてます」
「何も」
「そうですか」ともったいつけながら、血圧と体温測定をした。
「後で先生来ると思います」
明日、ラジオ波治療なんだ、看護師には連絡有ったんだなーと勝手に解釈した。
お昼前に同じ看護師が病室に来て、
「まだ先生来ないんですか」
「来ないよ」
「先生の説明が終わってからと思ったんですが、明日ラジオ波治療で、今夜の薬服用以降絶飲食です」
と言いながら、A3用紙に治療前後の予定を書いてラミネートした説明書をナースコールボタンの横に掛けながら言った。
「治療の同意書、まだ書いてもらってないので、先生が持ってくると思います」
と言って出て行った。
その後もなかなか先生は来なかった。
夕方になって、4時ごろやっと先生が来た。
何時もは孝子が来る時間だが、今日はまだ来ていない。
「もう予定表貼ってるね、看護師さんから聞いたと思うけどラジオ波明日行う予定です」
行いますとは断言しない、歯切れの悪い言い方だ。
「実は癌が肝臓の上の方に有って、横隔膜や肺に近く治療しにくい位置に有ります」
「書いて説明しますね、絵下手だけど」と言って説明してくれた。
要点は電極を横隔膜を傷つけずに患部に刺すのに慎重を要する事。
肺の空気でエコーでは患部の位置が確認しづらい事。
他の臓器に近いので、相当な痛みを感じる事。
等で有ったが、それぞれの対応策を説明して、処置の内容から内科医が3人ぐらい要るので、
開始時間が自分だけでは決定出来ない。との事。
「ところで、もう一か所の方ですが、前回治療した個所の再発かもしれません」
「そう考えると悪質な腫瘍の可能性も考慮して、外科と相談し外科手術で処置してもらいます」
と言う。入院期間がどうなるか確認すると
「内科の治療終了後、一度退院になります。外科の入院は手術前の検査等ではっきりしませんが、あまり間を置きたくないので、9月中にはと思っています」
と言う事だった。
先生の説明が終わり病室を出て行くと、孝子からLIN。
『暑さに負けて、今日は行かない』との事
外科手術の事は連絡しないと、と思い孝子に電話して、明日の治療の事と外科手術の事を伝えた。
心配になったのか、孝子は5時ごろ病室に顔を出した。
治療の説明書や、先生が書いた説明図等を見せると、仕方なそうな、情けない顔をしていた。
どっちが患者か分からない。
説明の時、主治医が歯切れの悪い言い方をした理由だが、
外科手術予定なので、今回のラジオ波治療も開腹時外科で実施出来ないか、相談中で回答がない。明日の朝には回答が有るはずで、それによっては、今回のラジオ波治療は中止になる為であった。
只、外科と内科の守備範囲が違うので、ラジオ波治療は内科ですべきだと思っているとのことであった。
いずれにしても明日の朝はっきりする。

孝子が帰って、夕食を食べていると
「失礼します、また来ました」と再び主治医登場である。
私が箸を止めると
「食事中ですね、食べながらで結構です」
そう言われても、そうもいかない。一応先生の方に向き直った。
「さっき説明した明日の治療中止です」と結論を先に言った。
「あの後内科の話し合いで、横隔膜との癒着の危険もあるというので待ったがかかりました」
「○○さんの今後の治療については、外科内科の全体会議にかけてみる事になりました」
その結果で今後の治療方針が決まると言う事だ。

ま、その結果を待つしかない、そんなわけで今日の痛みを免れ少しホットしてブログを書いている。
後はCT等の検査があり、今回は金曜日には退院できる。
仕切り直しである。