arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

勝ち組目指して

私も71歳
今まで体のメンテナンスは、いろいろとやって来た。
がんの治療だけでも、現役の頃の膀胱がん、現役を退職し資格を生かして自宅から直行直帰のパート的な仕事をはじめ、その直後に、胃がん、二年後には、肝細胞がんと経験してきた。
いずれのがんも、最終的には外科手術で切除して、つい最近までは3か月に一回、肝臓を中心とした経過観察の検査通院していた。

今年の夏ごろから、頻尿ぎみになり、歳のせいかなと軽く考えていたのだが、8月の後半から夜間頻尿がひどくなり、1時間おきぐらいにトイレ通い、当然、睡眠不足になり、仕事に支障が出だしたので、近所のかかりつけ医院に行って薬を処方してもらったが、改善せず、今までのがんでお世話になっている市民病院の泌尿器科に紹介状を書いてもらい、診察を受けることになった。
市民病院の泌尿器科は、以前膀胱がんの経過観察でお世話になっていたのだが、患者さんが多く、状態が安定してきたら、個人の専門病院に紹介状を書いてもらい、次回からそちらの病院で診てもらうように言われた事が有る。
結局、何年も膀胱がんの再発は無かったので、「もお良いだろう」と自己判断して、紹介された個人病院には行かなかった。

案の定、市民病院の泌尿器科は込み合っていて、診察予約が取れたのは、紹介状を書いてもらってから、2週間以上あとの、10月5日であった。
それまでの間に、私の頻尿は、頻繁に尿意はあるが、少量しか出ないという状態になった。

10月5日の診察の日は、検尿の僅かな尿も出なくなっっていた。
その為、膀胱に溜まっている尿を、カテーテルを挿入して出した。
その時の診察で、自分で排尿出来ない人の為の、自己導尿のセットを一か月分もらい、MR検査や、RI検査等の日程も決めた。
結局、10月は、初回の5日をはじめ、12日、13日、19日、23日、と検査にあてられた。
10月半ば頃から、背中の下部が痛くなり、痛み止めが必要となった。19日の診察時、23日のRI検査の説明と、31日に家族と一緒に来るようにと主治医に言われた。
又、その時、先行して処方してくれた薬で、服用開始して数日で痛みが消えた。

31日は、家族と言っても家内一人しか居ないので、二人で病院に行って、主治医の説明を聞いた。

主治医の説明は要約すると、
病理検査した10検体の全てが悪性であった
がんは、多発骨転移している
以上のことから、ステージⅣの前立腺がんであり、全身の骨に転移している。
今後の治療としては
手術療法、放射線治療は出来ない状態で、内分泌療法しかできない、主治医としては、全ての新規抗がん剤を試していきたい。

以上のような内容であった。
その時、各種の検査画像もみせてもらった。
RI(ラジオアイソトープ)画像では、全身の骨に一目では数えることが出来ないほど多数のがんがあった。
まさに、全身がん状態である。
ただ、骨は、絶えず新しくなっているので、薬が効いて、がん細胞さえ無くなれば、自然に正常な骨の状態に回復していく、要は薬が効いてくれれば良いのだが?と言う事であった。

主治医は、私の体の現状を、淡々と説明してくれた。
がんの告知は、慣れっこになっているので、私は、冷静に対応出来たつもりである。
医者の専門用語で分からないところは、質問したりして、自分の体の状態をかなり正確に理解できた。

ただ、一緒に話を聞いていた家内は、ステージⅣと聞いて、かなりショックを受けたようで、カウンセリングを受ける必要があるくらい、精神が不安定になった。
最近、少しは回復してきたが、まだ、いつものような状態には戻っていない。

がんの告知は、本人にするかどうかより、家族に告知するかどうかも、考慮する必要があると痛感した。

前立腺がんは、5年生存率も高く、ほとんど生命の危険はない。
ステージⅣといっても、すい臓がんなどと比べると、天と地である。
チョット不安なのは、今まで外科手術で、がん細胞を完全に切除してきた。抗がん剤による治療は、今回が初めてで、副作用や、のちのち完全にがんが無くなる可能性があるのか?と言う事である。

しかし、考えようによれば、完全完治しなくても、この歳になれば、年々様々な病気になるリスクは大きい、一つの病気の治療中に、他の病気に罹り、命を落とすこともある。
完全完治にこだわることなく、一日でも長く普通の生活が送れるように維持していけることが大事なのだと思う。

若い人であれば、完全完治をめざし、最終的には仕事に復帰することが、ベストなのだろうが、私の歳になれば、無理することはない。
病気を持ちながらでも、一日一日を楽しんで行ければ良いのである。

幸い、今回は、通院治療で自宅で生活できる。
手術も出来ない状態であるので、入院が無いのだが、「ものは考えよう」である。

ネガよりポジが、私のモットーである。
見たり聞いたりした事の受け取り方は、人それぞれであるが、後ろ向きに考えても何の解決にもならない。

今回のがんも、生存率がどうであれ、ゼロでなければ、私は生き残ると思っている。
命の「勝ち組」を目指している。
この歳でも将来の目標は大事、いろんな事に挑戦して行きたい。
このブログも、そんな挑戦の一つ、私の命の記録である。

まだ、治療を始めたばかりだが、すでに薬の成果がでたのか、おしっこが少しだけ出るようになった。
自己導尿のセットが不要になったら、あちこち遠出もできる。
折角の紅葉シーズンなのに、今年はどこにも行っていない、そろそろ私の車中泊仕様の愛車で、家内と二人旅に出たいと思っている。

昨日は、弁当を持って、近くの市民四季の森に行ってきた。
良い写真がスマホで沢山撮れたので、フェースブックにアップしようとしたら、スマホのマイクロSDが不良で、写真の大半が保存されていなかった。
スマホで撮影中に「SDカードが・・・・」という警告が何度か出てたのだが、無視していたのが間違いであった。

SDカードにも寿命が有るのだ、何年も使い続けている、ダメになって当然である。
早速、昨夜「楽天市場」で新しいSDカードを購入した。
その後、SDカードの入れ替え方(データの移し方を含む)をネットで調べた。
勉強することは、沢山あるのだ。

まだまだ頑張らなくちゃ❕
それなりに・・・・