arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

自宅の朝

久しぶりの自宅の朝である。
何時もは直ぐにお決まりの朝食の準備にかかるのだが、今朝はコーヒーを煎れてゆっくりと朝の一時である。
5時前に外が薄明るくなり、目覚めた。それから暫くして、東側の出窓から、雲の間に上がる朝日を見ることが出来た。
病室の窓は大パノラマであったが、北向きの為、朝日を見る事は出来なかった。久しぶりの朝の太陽である。
このまま朝食にするのは、何となくもったいない気分になり、朝のコーヒータイムをたのしんでいる。
昨日の午前中に退院したのだが、今後の通院、外科手術の予定は、昨日の夕方電話にて連絡をもらう予定で有ったので、それまでは自宅に帰っても何となく落ち着けなかった。
昨日5時過ぎに、内科担当医から電話があり、外科手術の為の事前検査の日程の連絡が有った。
来週火曜日が、胃カメラ。同じく金曜日が、大腸カメラの検査予定だ。
その結果、問題が無ければ、9月8日 肝細胞癌の手術予定  との事であった。
内科で処置に待ったがかかった、ラジオ波焼灼するはずだった癌細胞も外科手術で摘出するとのことであった。
結局、外科手術で今回見つかった肝細胞癌2か所とも摘出してしまうので、何となく内科の治療入院は何だったのかとも感じるが、医者としては、私のようにB型肝炎起因の肝細胞癌は頻繁に再発するので、外科手術で肝臓を切るのは出来るだけ避けたいようだ。
小さくなった肝臓に再度肝細胞癌が出来ると、再度外科手術とは、行かない。
肝機能に影響するからだ。
そんな理由で、出来る限り内科的な治療で、肝細胞癌が発生するたびに叩いていく。
現状ではそれが一番の肝細胞癌の対応策のようだ。
今回の外科手術は、内科と外科の週一回の会議で、私の肝機能の状態と現在の肝細胞癌の再発リスク等の検討をして、外科手術の選択になったようだ。
まな板の上の鯉 である。
医者の決めた事、切るなり焼くなり 勝手にしてくれの気分に近いのかも。
素人には分からないが、プロにはプロの考えが有る。
それに従うのも悪くない。変に悪あがきしても決して良い結果は出ないと思っている。
医学の事は分からないが、私は自分の仕事に誇りを持ち、プロだと自負している。
自分の仕事に対し、様々な疑問や質問をされても、それを分かりやすく説明して対応する事が出来て初めてプロと言える。
私は、人にわかってもらえるには、まず人の話をよく聞く事、『聞く耳を持つ』事が一番だと思っている。
耳は飾りではないのだ。

若いころから、私は『聞く』事を大切にしてきた。
学校の授業でノートをとるのに夢中で先生の顔なんて見ない人もいたが、
私はノートは二の次、とにかく先生の顔を見て、聞く事に専念した。
そんな訳で、私のノートは誰も読むことが出来ない記号か文字かも分からない状態であった。
私も声に出して読めと言われたら困るのであるが、それを見るとその時の先生の話が頭に浮かんでくる。
私は、それで良いと思っていたので、この歳に成ってもミミズがはった様な字しか書けず、恥ずかしい思いをすることも有る。
しかし、私が聞く事を大事にしてきたおかげで、今人並みの人生を送る事が出来ていると思っている。
私の悪い癖だが、人の耳の大きさで「出来る人」「出来ない人」を無意識に仕分けしている時がある。
「耳が大きい」=「人の話がよく聞ける」=「出来る人」
なんて到底有りえない式が、頭で勝手に動いている。

自分は出来ると思っているから、頭の中での無意識の思い込みになっている。
「あんたのスキルなんて、今まであんたが居た狭い世界でしか通用しないよ」
と天の声が聞こえてくる。
やっぱり修行が足りない、
『喝!』

あ、おなか空いてきた。そろそろ朝食にしよう~
孝子まだ寝てるし、やっぱり自分で作るか?
一寸まじめな事考えてたかと思うと、直ぐ食い気。
やっぱりアホかな~
「あんた癌だぞ、少しは真剣にならんかい」と又天の声!
「あの世に行ったらよろしくね」と天の神様に心の中でご挨拶。
ご挨拶も済んだし、さ、食事、食事!