arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

夏の夜の夢

今日は、今週唯一の私の休日である。ちょっと仕事を詰め込み過ぎていたので、ちょうど良い息抜きになる。

仕事を詰め込んでいても、夜は自由時間、数日前から星空を見上げて楽しんでいる。
7時台や8時台に、国際宇宙ステーションがここ数日上空を通過する。ほんの数分の事だが、壮大な宇宙のロマンを楽しんでいる。
数日前は満月、その写真撮影をしたりもした。気づかないで居たのだが、今朝テレビをみていて、その写真の中に思わぬ物が写っている可能性がある事が判明。早速ネットで調べてみた。大正解、間違いなくそれだ。その詳細は、昨日の夜の出来事の後で!

昨夜は、国際宇宙ステーションが19時45分30秒から19時51分の間、観察できる事になっていた。今日こそはスマホで撮影してみようと作戦を練っていたが、なかなか良い方法が浮かばずにいた。
私に感化されて孝子も国際宇宙ステーションを見るのを楽しんでいる。
今までは自宅の北側か南側のベランダに出て見ていたのだが、昨日の通過コースは、北西から南東、自宅の上空を通過するので、観察点を北側から南側ベランダに数分間の間に移動しないといけない。スマホ撮影の為の三脚固定などを考えると、ちょっと問題がある。

「公園に行くと良く見えるかも」と独り言のように私が呟いたのは、6時過ぎの夕食時であった。

夕食後、晩酌でほろ酔い加減の孝子は、少し休息してから、台所の後片付けを始めた。もう時間も余りないし、孝子は今日も自宅から国際宇宙ステーションを見る気なんだ。
さて、私だけ公園に行くか、と迷っていると、台所の水の音が止み、
「行くよ、何しとん」と孝子の声、行く気満々だ。

外に出て先に歩き出した孝子、方向が逆だ。
「反対だよ」
桃花台中央公園に行くんだろう、こっちの方が近いよ」
孝子の言う通り、公園に行くには一番近い、2,3分歩けば公園入口だ。でも私が行きたいのは公園の展望台。昼間は遥か西に伊吹山が見える。
そこに行くには別ルートが近いのにと思ったが、何せ気弱な私。孝子には逆らえない。
「ほうか」と答えて、ついて行く。

公園には直ぐ着いたが、ちょっと北側の見通しが悪い。やっぱり展望台だ。結局、遠回りになった。
「運動になって、ちょうど良いよ」と自分のミスに気付いても強がりを言う孝子。

到着すると、あまり時間がない。私は持参したコンパスで国際宇宙ステーションの見え始め位置を調べて、スマホを固定、スマホカメラのライトペインティング機能で国際宇宙ステーションの飛行航跡をとらえる事にした。

「この方向から見えだすはずだよ」と指差して孝子に教えた。その方向に、予定時間ぴったりに見えた。
「あんた、こういう事は賢いね」
「他は賢くないという言い方だな」私の言葉を無視して星空を見上げていた孝子。
「あ、ぶつかる」
上空を通過中の国際宇宙ステーションが、ほかの星と交差していた。
孝子には平面的感覚は有っても、空間的感覚は乏しいみたいだ。
でも、それが利点でもある。『国際宇宙ステーションと星がぶつかる』なんて感性は、なかなかのモノである。
宇宙のロマンをほかの人の倍楽しんでいる。
満月の前を何かが飛べば、それが箒に跨った魔女に見えるのかも。

スマホの撮影もそれなりに国際宇宙ステーションの飛行航跡が撮れていた。満足して帰宅。
前日、ラインの同窓会グループに国際宇宙ステーションが肉眼で見える事を伝えておいたので、今日の撮影した写真を早速送った。
同窓生の数人は曇りで見えなかったとラインの書き込みが有ったが、歳をとっても私みたいに宇宙にロマンを抱く人も少ないのかも。その中で同窓生の女の子(もうお婆ちゃんだが、記憶の中はあの頃のままである)
「周りの星が流れてるね」と同窓会ラインに書き込んできた。
「シャッターが開いている間に地球も回転するから‥」と返事を書き込む。
それから、地球の回転が止まったら明日の朝にならない、明日の朝にならなければ、歳をとらないのか?などとバカげた話題で、童心に帰って少しだけ盛り上がった。

忘れるところだった、文頭に書いた、スマホの写真に写っていたものについてだが、今朝早く起きて、何時ものようにテレビをつけると、ニュースの目次テロップに『木星土星の接近』と書いてある。
心当たりがある、満月の夜撮影した写真、早速ネットで検索。
やっぱりそうであった。普段は満月をスマホに望遠鏡をつけて撮影するのだが、その日は、満月の右側に見える星が気になり、望遠撮影する前に、スマホのシャッターを切った。
何と、その気になった星が、木星土星だったのだ。
明るく光っている星が木星、その左側の木星より少し暗いのが土星であった。ラッキー!
国際宇宙ステーションの飛行航跡写真と一緒にこのラッキー写真も添付。

f:id:arakabu-kamenote:20200806090829j:plain
f:id:arakabu-kamenote:20200806090808j:plain
満月と土星木星(左)    国際宇宙ステーションの飛行航跡(右)