arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

年の瀬の日々

朝6時過ぎ、私の部屋のドアが開き、
「おはよう」とベットの中の私に孝子が声をかける。
「おはよう、行くの?」とまだ目も開ききらない私は返事をする。
「うん、行ってくる」と孝子
「頑張るねぇ」
「へい」と声を残し孝子は朝のラジオ体操とスロージョギングに出かけた。

私は、その返事を遠くで聞きながら、又夢の世界に落ちていった。
この二度寝が気持ちいいのである。
孝子が帰ってくるまでの短い時間だが、何時間もの睡眠に匹敵する。

孝子が帰ってくる少し前に目覚めて、モバイルルーターをオンにする。
朝の始まりである。
孝子は毎朝欠かすこと無くラジオ体操とスロージョギングに出かける。
私は今朝のようにサボる事が多くなった。
「今度は本気」とダイエットを始めた時に孝子が宣言したが、朝の冷え込みが厳しくなった今も頑張っている。
本当に本気の様だ。
あの宣言した言葉には嘘はなかった。
どこかの国の政治家も見習ってほしいものだ。
孝子の場合、これから大きい障害物が待ち構えている。
言わずとしれた『正月』だ。
正月用にネットでカニやら肉やら、やたら注文しまくっている。
そのご馳走、誰の胃の中に落ちていくのだろう。

朝食が終わり、やっと私の部屋のカーテンを開けた。
今年初めて窓に結露が有る。
「雑巾ある」と孝子に聞く
「ベランダに干して有るよ」
孝子が行った通り、白いタオルのお古がベランダに有った。
それで窓の結露を拭く、窓枠のアルミサッシの方がガラスより結露が多い。
白い古ダオルは直ぐに真っ黒になった。

「タオル、ここで洗って良い」と台所に戻った私が孝子に聞く
「だめ、そっち」と孝子が指さす。
台所の勝手口の外のバルコニーの方向だ。
「外でかい?」と私が言うと
「主婦はそうよ、寒いなんて言っとれないの」
私は、仕方なく台所でバケツにお湯を汲み、台所の外の狭いサービスバルコニーで古ダオルを洗った。

孝子は洗濯を始めようとしていたが、
「パジャマ冬は2日に一回も洗濯いらないか」と私に聞く
「汗もかかないし、そんなに洗濯しなくても良いよ」と私
「そうねぇ」
「風呂だって冬場は2日に一回じゃない」
と私は同意した。

パジャマ以外の洗濯物を洗濯機に入れ運転のスイッチを入れた孝子は
「農協へ行ってくる」と出ていった。
昨日卵を買おうと近くの行きつけのJAの直販所に行ったら、卵が売り切れていたそうで、今日は早めに買いに行ったのだ。
クリスマスで、卵の需要が多かったのだと思う。

先にかいた通り、何年も我が家は冬場は2日に一回しか風呂に入らない。
孝子を私は、臭い仲なのである。

私の仕事納めは、24日であった。
昨日は12月の月報をまとめて会社に送った。
もう大した用事もない。
少しだけ気ぜわしい年の瀬の日々を孝子と二人で過ごす事になる。