arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

初日の出の旅

年末年始、年越しの車中泊の旅に出かけた。
旅と言っても、富士山の初日の出目当ての小旅行で、遠出と言う訳では無い。

12月30日
その日の予定は、16時頃到着で予約しているRVパークをスマホの地図アプリに設定して、9時過ぎに自宅駐車場をスタート。
実は車のナビが数日前から不調で、運転中にナビの姉ちゃんが勝手に動き出して、現在地からどんどん動き出す。
昨日、車の給油の為、行きつけのスタンドに行った時は、なんと、100km以上東のいったことも無い地名がナビの画面に。
現在地ボタンを押して、現在地画面に戻せたが、知らない地で、走行中にナビの姉ちゃんが、勝手に遠くまで旅されたら、こちらはパニックで安全運転が出来ない。
そんなわけで、最近はスマホのアプリを使っている。

出発し10分弱で、最寄りの高速のインターから中央道に乗った。
「このまま行くとRVパークに早く着きすぎるから、あちこち見物しながら行こう、どこか寄りたいとこある?」
「いろいろ行きたいとこあるから、地図見てみる」と助手席の孝子は返事
旅行雑誌の地図を見だした。
高速に乗ったままでは、何処にも寄らずに、目的地近くのインターまで行ってしまう。
何処かで高速を降りないといけないので、運転手の私の立場では、早めに立ち寄り地を決めたい。
まずは孝子の見たいところを優先しないと、後で怖い。
しばらく地図や旅行雑誌に目を通していた孝子が、幾つか候補を挙げたが、今日の最終目的地への線上から、大きく外れた場所ばかり、
「RVパークどのへんか、地図で分かる」
「何処よ」
「運転中見れないよ、何処かに寄らないと」
「そろそろ昼だから」
「うん、もう少しかかるけど、諏訪湖のサービスエリアで食事しようと思っているから、そこで目的地決めよう」
昼過ぎに諏訪湖サービスエリアに到着。
まずは腹ごしらえと軽食コーナーやレストランへ行ってみたが、あまり食欲がない。
孝子も同様だったようだ。
そうか、車の中で、持参したチップスやチョコをさんざん食べながら運転してきた。
「歳とると食欲おちるね」と孝子
「車でお菓子食べまくって来たからね」
「あ、そうか忘れてた」
「歳とると食べたの忘れっぽくなるだけよ」
などと、じじばばの会話を交わしながら諏訪湖の景色を撮影。
これからの立ち寄り地も決めた。

諏訪湖の風景、東側に八ヶ岳も見えます。

諏訪湖で決めた今日の立ち寄り地『昇仙峡』へ。

韮崎インターで高速を降りて下道へ。
昇仙峡に14時前に到着。
実は昇仙峡は一度来たことが有るのだが、そこで『流しそうめん』食べた記憶が有っても、ロープウェイに乗った記憶が全くない。
先日、昇仙峡ロープウェイ山頂の絶景が紹介された記事を見つけ。
「あんた、いろいろ行っても、肝心なところ見てないだから」と孝子に嫌味を言われた。
今日はロープウェイに乗るぞ、と張り切って来た。
14時山麓発のロープウェイに乗車。
5分で山頂駅に到着した。
好天に恵まれ絶景である。
富士山が雲の上に頭を出している姿は正に日本一である。
さらに絶景と記事で紹介されていた『弥三郎岳』山頂へ。
山頂は一枚岩でちょっと恐い。
向かって左の富士山から右方向へ甲府を挟み南アルプスの山々と続く大展望であるが、ここ日は天気が良すぎて、眩しく、富士山方向以外は、あまり良い写真が撮れない。
私の腕が悪いだけかもしれないが?
一方孝子の方は、高さのせいで、写真どころか、立ち上がる事すら、やっとの状態。
ついこの間までは、高所平気症だった孝子が・・・・
「歳とるって怖いねぇ」と本人もビックリしていた。
お互い、もう若くないのだ。
無茶しないように注意である。

昇仙峡山頂駅および、弥三郎岳山頂からの富士山

十分に絶景を楽しんだ後、3時20分発のロープウェイで山頂駅あとにした。

今夜車中泊予定のRVパークには、4時過ぎに到着。
少しぐらい贅沢しようと予約した、全てが揃った高規格のRVパークだったので、夕食の鍋をつつきながら、お互いの今日のスマホ写真を見たりして、ゆっくりとした時間を過ごすことができた。

12月31日
何時もより遅く8時前に起きた。
昨日、RVパークに到着した時、綺麗に見えていた富士山も今朝は雲に隠れている。
朝食をとりながら、今日の計画を孝子と話し合う。
明日の初日の出は、道の駅朝霧高原から見る事に決めているので、今夜の車中泊予定地は道の駅朝霧高原がベストなのだが、その近くに日帰り入浴ができるところが無い。
以前行ったことが有る日帰り温泉の『みたまの湯』に入ろうと言う事になり、今夜の車中泊は、その近くの道の駅とよとみに決定。
現在地にあまりにも近いが、今日は山中湖方面まで観光して、再度戻って来て、温泉に入り車中泊
今夜の車中泊地から、道の駅朝霧高原までは、一時間弱なので、明朝は初日の出に間に合うように、早起きして行動開始することにした。
まずは、精進湖を目指し出発
精進湖からも富士山は雲の中であった。そこから少し南下して本栖湖へ向かった。
お札の絵でお馴染みの本栖湖の富士山が見えるスポットは、車を止める場所すらない。
路上駐車でしばらく待機しても、一向に駐車場所は開かないし、肝心の富士山も雲の中である。

待ってても富士山が見えないと意味が無いので、西湖の野鳥の森公園に行くことにした。
たしか、今の時期『西湖樹氷祭り』をやっているはず。
西湖野鳥の森に到着して、小一時間樹氷を見学した。
その後、すぐ近くの『いやしの里』に行って、そこで昼食をとった。
いやしの里からの富士山も美しいと紹介されているのだが、雲の間から富士山の一部が、見えたり隠れたりの状態であった。
驚いたのは、観光客の殆どが中国の人たちで、コロナの影響がうその様で有った。
一時間近くいやしの里を見学して、河口湖の大石公園に向かった。
大石公園で、どうにか富士山が顔を出してくれた。
明日の初日の出が今日のような天候でないことを祈るばかりだ。

西湖樹氷祭り会場と河口湖からの富士山

河口湖でようやく富士山を見た後、今朝から来た道を逆戻り。
午後4時ごろ『みたまの湯』到着。
駐車場満車状態で、温泉内も混雑していると思われたので、少し車内で待機。
日も暮れて甲府盆地の夜景が綺麗に見えてきた。
駐車場は相変われず満車だが、温泉内の食堂で夕食もとりたいのっで、中へ入った。
男湯の方は、イモ洗いに近い状態だったが、露天風呂から甲府盆地の夜景は堪能できた。
孝子の話では、女湯はそれほど混雑していなかったようだ。

施設内の食堂で夕食をとって、大満足で車中泊予定の道の駅へ。
明日の朝は5時に起きて、日の出前には朝霧高原の道の駅に着くようにしようと、孝子と話、早めに就寝。


1月1日
朝5時に予定通り起床、洗面所で歯磨き顔洗いし、出発。
精進湖を過ぎて右折、朝霧高原方面への道に乗る。本栖湖方面への分岐を直進、しばらく走ると右折車線が大渋滞で止まっている。
ここは、以前芝桜を見に来た『富士本栖湖リゾート』付近かな?
冬場何が有るのだろうと、寝起きのボケた頭で思いながら直進車線を直進した。
朝霧高原の道の駅に近づくと路上駐車して、三脚を構えて日の出を待つ人たちが増えてきた。
道の駅朝霧高原に着くと駐車場所が無い、第2駐車場も満車で、路上駐車も駐車場所の確保が難しい。
日の出時間も迫ってきているので、第2駐車場入り口付近に駐車、出入りの車に邪魔しない位置に駐車したが、万一の時運転者がいないといけない。
孝子と交代で車に残り、初日の出を見に行くことにした。
無事に初日の出を見て車に戻ると、孝子がいない。
車は、邪魔にならない位置に移動しているが、タイヤが溝に落ちる寸前である。
車のカギは孝子が持っているので、車内にも入れずにいると、孝子が戻って来た。
「一台車が出たんで、邪魔にならない位置まで少し動かし日の出見てきたよ」
「車おちそうだよ、元日早々レッカーのお世話になるところだったね」
「そうなの、降りてみてビックリよ」
「動かしだしで落とさないように注意してね」と相変わらず他人事のように言う。
日の出が終わり駐車場が空くのを待って車を移動。
車内で富士山見ながら正月らしく餅を焼いて、永谷園のまったけの味お吸い物に入れて、お雑煮にして食べた。
食べながら、これからどこへ行くか相談。
とりあえず、ここに近い田貫湖へ行くことにした。

初日の出直前と直後の富士山

田貫湖到着。
今まで富士山周辺は何度も来たが田貫湖は初めてである。
キャンプ場の駐車場に車を止めて田貫湖が見えるところまで歩いて行った。
すごい!逆さ富士だ!
大感激の絶景である。
その後駐車場所を休暇村富士に移して、散策路を散策、何処からでも逆さ富士が堪能出来て大満足であった。

田貫湖の逆さ富士

その後は、すぐ近くの白糸の滝へ行くことにした。
白糸の滝は、何回か来ている。
駐車場に入ろうとすると、
「ちょっと待って、あっちの方が安いよ」と言う
ちょっと先の反対車線側に、駐車料金300円と書いた看板が見える。
ここより200円安い。
迷わずそちらに駐車。
これが幸いであった。
駐車場のおじさんが
「ここ初めて」と聞くので
「前に数回来たよ」と答えると
「逆コースを廻った事ありますか」
「そんなコース有るの」と答えると
5~60m先の反対車線の看板を指さし
「あの看板の所から入ると、逆に回れます。展望台が有って、滝と富士山が一緒に見れる絶景ですよ」
白糸の滝からは富士山は見えないと思い込んでいた。
教えられたコースで廻ったおかげで、白糸の滝と富士山が一枚の写真の中に。

白糸の滝からの富士山と白糸の滝。虹わかるかなぁ❓

白糸の滝を堪能した後、『まかいの牧場』で昼食。
今夜車中泊予定の『ぷらっとパーク富士川サービスエリア』へ向かった。
元日で混んでいると考えて早めに行ったのだが、すでに満車。
道の駅富士川楽座の駐車場に駐車して、どうするか検討。
結局、今日は何処に行っても駐車場が空いてるかわからない。
「十分富士山堪能したので、もう帰ろうか」と孝子。
「そうだね、すぐ横にスマートインターから高速すぐ乗れるし」
と言う事になり、早々に帰路についた。

帰宅した翌日、今回の失敗に気づいた。
初日の出のニュースで富士本栖湖リゾートからの初日の出が出ている。
富士山の殆ど頂上からの日の出だ。
朝霧高原に行く途中で、右折車線の渋滞を見たとき、富士本栖湖リゾートに芝桜以外何が有るのかなど、考えなくても初日の出見物だと直ぐに気づくべきだった。
あの、右折車線に並んでいたら?
あとの祭りである。
次回はそうしようと反省しても、その時今回のように雲一つない好天になるかどうか分からない。
自分では気づかないが、思った以上に頭の回転が・・・・

歳をとるとは、こういう事かな?
歳はとらづに、重ねて行きたいものである。

あ、書き忘れてた。
孝子がつい先日
「ユーチューバーになる」と言い出し、冗談かと思っていたら、ほんとにユーチューブに投稿。
その宣伝をしてくれと頼まれていたのを忘れてた。
皆さんユーチューブで『愉中婆』
https://youtube.com/@user-ts5re1js2c
と検索してみてやってね。

紅葉狩りの旅

信州へ2泊3日の旅をして、昨日帰宅した。
折からの紅葉時期で、紅葉見物が主目的で出かけた。
11月4日、久々の車中泊の旅で、忘れ物が無いように万全の準備をして出かけた。
目的地は、ネットの紅葉情報で今見ごろとなっていた長野県大町市の高瀬渓谷である。
以前は高速を使わず下道派であったが、歳も年、最近は楽ちんな高速を利用している。
下車予定の安曇野インターのひとつ前のサービスエリアで昼食をとり、目的地の高瀬渓谷には、13時前に着いた。
高瀬渓谷と言っても、ピンポイントの地点が有るわけではない。
高瀬川下流から大町ダム、七倉ダム、高瀬ダムと言う3つのダムとダム湖一帯を高瀬渓谷と言っているようだ。
13時前に着いたのは、最も下流の大町ダムと龍神湖と呼ばれているダム湖である。
高速を降りてからフロントガラスに雨粒がポツポツとしていたのだが、大町ダムに着くころには、傘が必要なぐらいの雨になっていた。
万全な準備をしてきたつもりだったが、傘を忘れた。
妻の孝子はその辺抜かりが無い。
爺さんばあさんの相合傘も悪くない。
目的の紅葉の方は、あいにくの天候にも関係なく真っ盛りである。
どこを見ても鮮やかな赤や黄色の色合いである。
相合傘で楽しんでいる場合ではない、スマホでの写真撮影が先である。
これくらいの小雨、への河童である。
孝子の小さい折り畳み傘の下をはなれ、ダムの下流域や山肌、龍神湖方面など、様々な方向の紅葉を撮影。
天気が良ければ、龍神湖の湖面に紅葉の山肌が映り込み最高だろうなと思いながらスマホ撮影を続けた。
一通り紅葉を感応して、上流の七倉ダムへ向かう。
移動中の車中からの紅葉も、実に美しい。
今年の紅葉は、実にビューティフルである。
途中で関東方面から来たカップルと出会い、少しばかり紅葉談義をして、お互いカップルの写真を撮ってやったり、撮ってもらったりした。
途中に温泉宿などがあり、七倉ダムの横のトンネルを通過して少し行くと駐車場があり、山の中なのになぜかタクシーの列がある。
人の好さそうな運転手さんが、声をかけてきた。
「ここから高瀬ダムまでは乗用車は通行禁止でタクシーでしか行けません」
「それでタクシーこんなに並んでるんですね」
「今度の土日が過ぎるとここから先は冬季通行止めで今週が最後です」
よく話を聞くと、当然のことではあるが、高瀬ダムダム湖周辺はここより標高が高い。今行っても落葉しかないと、人の好い商売気のない運転手さんが親切に教えてくれた。
運転手さんお言葉にあまえて、ここで引き返すことにした。
次来るときは、もっと早い時期にきて、タクシーで高瀬ダムまで行ってみようと思いながら来た道を引き返す。
ここに限らず、旅先で情報不足で次回こそ、○○しようと思うのだが、次来るときは、すっかり忘れ同じミスをする。
決して歳のせいではない。若いころから同じミスの繰り返しである。

大町ダム下流紅葉
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龍神湖の紅葉
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七倉ダム下の紅葉

この日は、高瀬渓谷見学の後、北上して小谷村の道の駅小谷で車中泊
翌日は、早朝に道の駅小谷のうどんそばの屋台が開店。
早速、朝食代わりにそばを食べた。
車内で食べたそばの容器を、孝子が返却に行き、そば屋のおじさんから小谷村の絶景スポットの情報を仕入れてきた。
眺望の里というキャンプ場もあるところと言う事で、本日の最初の目的地決定である。
車のナビでは出なかったので、グーグルナビで出発。
車の離合も困難な細い道であったが、早朝の田舎、対向車も無く20分ほどで到着。
絶景である、70年の人生一二の景色、高所なので霜が降りて超寒いが、それにも勝る眺望である。
下には雲海、目の前に白馬岳がせまる。
またまた、スマホの写真が忙しい、ダウンジャケットを着こみ、撮影にぼっとうした。

眺望の里からの絶景(白馬岳方面)

この日は、この後、孝子がコスモスを見ようと佐久のコスモス街道まで足を延ばした。
だが、すでにコスモスの影も形もない、孝子がネットで見つけた情報だが、いつの情報を見たのやら?
コスモスはすでに終わっていたのだが、すぐ近くのはちみつの直売所で、安くはちみつが買えて、それなりに良しとしよう。
せっかくここまで来たら、ついでに白樺湖も行こう、と言う事で、次なる目的地は白樺湖
何度来ても白樺湖は良い。

白樺湖の風景

この日は、さらに南下して道の駅蔦木宿で車中泊
折角ここまで来たのなら、高遠城址公園の紅葉や箕輪のもみじ湖の紅葉も見ようとなり、11月6日はこの予定で行動。

高遠城址の紅葉
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もみじ湖の紅葉
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もみじ湖の紅葉(デジカメから)

もみじ湖で係員から箕輪の情報を仕入れて、すすめられた店で昼食やショッピングをして、帰路についた。
帰りの高速が大渋滞で、2時間近く遅れて帰宅、孝子は、高速料金払い戻せ、とカンカンであった。
色々あったが、久しぶりの車中泊の旅、大満足であった。

知的生命体に笑われる

昨夜は、満月であった。
雲の合間から顔を出した『中秋の名月』をスマホで撮影してSNSにアップしたりして楽しんだ。
月から少し離れたところに、ひときわ輝く星があり、ここ数日間は月に土星木星が接近するという記事を思い出し、この星も撮影。
画像に微かに環らしきものが?
気のせいか?と思いつつも、自分の中ではかなりの確率で土星だと決めつけた。
そう思って画像を見ると、衛星らしきものも一つ。
タイタンか?
そんな空想にふけりながら時間が過ぎていった。



一夜明け、今朝のニュースは、毎日報道されている国葬問題や、旧統一教会問題、それにウクライナ情勢。
昨夜の宇宙のロマンから、一気に現実に引き戻された。
テレビには、ウクライナ軍が反撃攻勢にでて、ロシア軍から支配地域を奪還した映像が流れている。
ウクライナの兵士が、ロシア軍の旗を降ろしている。
その周りは、破壊しつくされた瓦礫の山である。

日本には『国破れて山河あり』ということばがある。
戦いに敗れ、人がいなくなり山や川だけの風景が思い浮かぶ言葉であるが、ウクライナのニュース映像は、国は敗れなくても山河だけになってしまうのが戦争であると痛感する。

『命あっての物種』という言葉もあるが、いくら戦って国土を死守しても、その国土を再建するのは人であり、再建の種を蒔く人まで居なくなっては話にならない。

戦争は悲惨であり、一刻も早く終わらせないといけない。
太平洋戦争を早く終わらせる為に、広島と長崎に原爆を投下したとアメリカ人は正当化している人も居る。
今回のウクライナ紛争も、昔の日本人のように、総玉砕覚悟でウクライナが領土を死守しようとすれば、ロシアに、戦争を終わらせる為に核を使用する口実を与えかえない。
そうなると、まさに歴史は繰り返されるである。
世界の人々は、先の大戦で何も学ばなかった事になってしまう。

ロシアが、核の使用をちらつかせると、西側諸国は非難するが、核保有国だったり、その傘に入ったりしてる国は、核の脅威をちらつかせて攻撃させないようにしているだけで、いざとなればロシアのように核使用をチラつかせ攻撃を避けるに違いない。
『目くそ鼻くそ』である。

核でなくても、中国が台湾海峡で軍事演習を実施すれば、米国や台湾は、それに勝る規模の演習を実施する。
まさに軍事脅威の見せ合い、張り合いである。
『俺はお前より強いぞ』とばかりである。

人類は、宇宙には自分たちの様な知的生命体いるかも知れないと探査したりしている。
私も、必ず知的生命体は居ると信じる一人である。
人類がそう思うように、宇宙の知的生命体も宇宙を探査しているはずである。
すでに天の川銀河の一角の太陽系の中の地球を、発見しているのかも知れない。

その知的生命体が、今の地球を見て
『この星には、生命体がいて、植物や動物など居るが知的生命は居ない。人間という動物は、自分たちは知的と思っているようだが、お互いに殺しあったりして知的とはとても言えない』
とレポートをまとめて、笑っているのかも知れない。

人間は、それぞれの国の国民でり、より良い国になる様に英知を使っている。
そろそろ、○○人的な考えから、人類としてまとまる時期が来ているのかも
宇宙の知的生命体に笑われない為に。

手作り化粧品

孝子は、私より少しだけ年上妻である。
孝子の運転免許の更新が12月にあるのだが、今回から高齢者講習が必要とのことで、昨日は近くの自動車学校に講習に行っていた。
私が仕事から帰宅し、干しっぱなしだった洗濯物を取り込んでいると、孝子が講習から帰ってきた。
「早かったね、もう帰ってた?」
「今帰ったばかり、講習どうだった」
「ビデオ見て、ちょっと講習があって、警察の免許更新の時と同じ」
「運転は?」
「少ししたけど、たいした事ないよ、免許更新用の講習修了書をもらいに行ったようなもの」
「ふうん」
「年寄りから金取るような事ばかりする。免許の更新を自動車学校が代行して、6千円以上も払って、自動車学校を儲けさせているだけよ」
「そうなのか警察の更新講習とは少しは違うのかと思ってた」
そんな夫婦の会話が昨日あった。
孝子はちょっと過激な発言もする反体制派なのだ。
ガン持ちの私より格段に元気一杯なのは確かだ。

今朝も元気一杯で、朝食も取らずに何やら始めた。
「何作ってるの?」と私が聞くと
「手作り化粧品」と答えた。
そういえば、つい先日も楽天市場で化粧品の材料を買ったいた。
手持ちの楽天ポイントを使って買う予定が、購入手続き画面で、間違えてクレジット払いになり、損したと嘆いていた。
化粧品に限らず、市販品の成分が健康に悪いと、いろんな物を手作りしている。
一つの趣味である。
YouTubeで、やっていると直ぐに信じて何でも試すのだ。
「いろいろ手づくりするね、最後には自分の手作りした物が原因で死ぬね」
とからかうと
「それで本望よ」
「そうかい」
「信じる者は救われるって、あんたみたいに何でも疑ってるからガンなんてなるのよ」
ガン持ちの私は、一言も無い。
テーブルの上に計量カップを置いて、いろんなものを入れてかき混ぜていた孝子が
「あんたも使ってみる、今作っているのは化粧品じゃなくリンスだから」
「断る」
「やっぱりね」
そんなくだらない朝の会話の後、
「今日は半日化粧品づくりよ」
と言って台所に移動、まるで料理するかのように鍋やフライパンを出し作業開始のようである。
鍋で湯を沸かしている孝子に
「お湯沸かして何するの」
「瓶の消毒」
あそうかと、妙に納得。
何でも即やらないと済まない孝子の性格に脱帽である。
それが元気の元になっているのかもね

手作り化粧品作成中!どうなることやら❓

自撮り棒を買う

最近、小さな物だが衝動買いが多い。
元来、買い物は苦手で、幾つもの店を廻って少しでも良い物を探そうなんて、私の性格に合わない。
欲しい物があったら、即購入する。
いろんな店を廻って少しでも安くて良い物を探すのは時間の無駄だと思っている。
安い物を見つけても、それを探し出すまでに要した時間や労力を考えると、割に合わないと思っている。
しかし、昨今はインターネットで時間や労力をさほど使わずに、安くて良い物を購入できる。
その手軽さからか、ついつい購入してしまうものもある。

今月のはじめ頃、LINEにお友達登録をしているお店からダイレクトメッセージが来た。
時間限定のセールの案内である。
あと数時間以内に注文すると『スマホの自撮り棒』が50%以上オフになると言う内容であった。
観光地で若者が彼女と二人のツーショットを名所の景色をバックに長い棒の先にスマホをつけて撮影している、アレである。
70を迎えた私が、孝子とのツーショットを撮っている。光景を想像するだけで寒気がしてくる。
高齢化の時代、数年もしないうちに、あちこちで爺さん婆さんが自撮り棒でツーショットを取っているのが、当たり前の光景になるのかも知れない。
私は、どちらかと言うと、先進的な考えを持っていると思っているが、そこまで先頭を切って、自撮り棒で孝子とツーショットを撮る度胸はない。

はじめ、自撮り棒には何の興味も無かったのだが、それに付随しているスマホシャッターのリモコンに目が行った。
今更ながら気が付いたのだが、長い棒の先にスマホを取り付けて使用するものだから、リモコンが無いと、スマホのシャッターの丸印をタップする為には、伸びる腕が無いと撮影出来ない事になる。
そう都合よく、腕が伸び縮する人間なんていないし、そんな腕の持ち主ならそもそも自撮り棒自体がいらない。
自撮り棒には、スマホシャッターのリモコンは必修なのだ。

スマホのシャッターボタンをタップする行為を無くす事が出来るリモコン。
私にとって、これは大きな魅力だ。
私は、時々スマホのカメラレンズに望遠鏡を取り付けて、月を撮影している。
望遠鏡の倍率は18倍、月のクレーターまで見える。
ピントを合わせ、シャッターボタンにタップ。
その瞬間、スマホのディスプレイにきちんと収まっていた月は、大きく揺れ、撮影失敗。
出来るだけ揺らさないように静かに優しくタップしようとすると、スマホが反応しなかったりする。

シャッターのリモコンを使えば、この問題が一気に解決する。
決まりだ。
即、注文。
2日後には、商品が届いた。
早速試したいのだが、あいにく新月前で月が出ない。
数日待ち、やっと試せると思うと雨続き。
雨がやみ雲の合間から月が顔をだす瞬間を狙い、撮影テスト。
思った通り、完璧に近い。
リモコンだけでも満足したのだが、自撮り棒自体が三脚としても使える。
これが又私が今まで使っていた100均に毛が生えた位の三脚より、立派。
安定して撮影出来た。

昨日は満月まじかで、撮影を試みたのだが、私の腕が未熟なのか、薄い雲があったせいか、月のクレーターまでは撮影出来なかった。
昨日の満月前の画像と、雲がない時に撮影した時の画像をご覧あれ。

昨日の月
数日前の月

7月の終わりに

今朝はちょっと眠い。
珍しく孝子より遅くベッドを出て
「おはよう」と声をかける。
ソファーに横たわった孝子からは、何の返事もない。
早くも、二度寝の爆睡中である。
すぐ寝れる孝子がうらやましい。
私は、元来寝つきが悪く、寝付いても眠りが浅いたちである。
何時ものように朝食の準備をしようと思ったが、ちょっと食欲がわかない。
コーヒーでも煎れるか?
やかんを火にかけて、コーヒーの準備をする。
コーヒーは、いつもネットで注文した『マンデリンの焙煎度合い5、豆粉#6』を使っている。
コーヒーメーカーなんてしゃれた物は持ってない。
百均の紙フィルター専門である。

湯が沸いた。
まずはポットに湯を注ぐ、残った少量の湯を、高い位置からコーヒーの粉にそそぐ。
少しコーヒーの香りが発つまで待つ。
待つといっても3分ではない。30秒~1分ほどである。
それからポットに移したお湯でコーヒーを煎れ始める。
当初は、何も考えずに煎れていたのだが、最近はお湯の温度が少し下がるの待ってから煎れている。
熱すぎると思ったら、高い位置から湯を注ぎ、少し温度を下げている。
温度を下げるのに、どれほどの効果があるのか分からないが、そうしている。

焙煎度合いで、酸味を抜いているのだがチンチンのお湯で入れると苦味が出すぎて私の好みに合わない。
湯温を下げつと苦味が減るのだが、どの程度が私にとってベストなのか、未だに研究中である。
コーヒーを煎れ終わるころ、コーヒーの香りと、物音で、孝子が目を開ける。
「おはよう。気持ちよく寝てたのにまた邪魔された」
「邪魔してないよ」
「ガチャガチャ音するし」
そんな事、ぶつぶつ言う。
何時もなら、その後、
「私にも入れてよ」と自分のコーヒーカップを差し出すのが、お決まりのパターン。
しかし、最近は暑さのせいか、孝子はホットコーヒーは飲まなくなった。
もともと孝子は朝食抜きである。
私のみがパンの朝食をとるので、作る人=食べる人で、自分で勝手に朝食の準備をして食べるのが、我が家の暗黙のルールであり、それについては私も何の抵抗も無い。

今日は食欲がないのでコーヒーだけにしようかと思ったのだが、コーヒーを飲んでるうちに、やっぱりパンという気持ちに。
孝子手作りの食パンに、玉ねぎスライス、トマト、チーズ、キャベツの千切りにマヨネーズをたっぷりとかけて、二つ折りにして食べる。
以前は、二つ折りにはせず、その上にもう一枚食パンを重ねて、サンドイッチにして食べていたのだが、胃がんで胃の半分がなくなってからは、食パン一枚が限度となった。
ダイエットの為、大金を出して胃を小さくする手術を受ける人も居るようだが、私は、健康保険適用で、手術が出来たのだ。
おかげで、70キロ以上のメタボな体であった私は、現在60キロ、標準体重である。

朝食が終わり、関口宏のモーニングショーをゆっくり見ようと、ソファーに腰を下ろす。
テレビの画面に目をやったのもつかの間、
私から起こされ(私は起こしたつもりは無いのだが、孝子はそう思っている)活動を開始した孝子から
「掃除機 組み立てといて」と指示が飛ぶ
家にはダイソンの掃除機が二台あり、そのうちの一台を昨日フィルターやヘッド部のローラー掃除の為、分解し、フィルターとローラーは水洗いして、乾燥させていた。
それを元に戻せ、と言う指示である。
『後でやるよ』などと言うと、想像するだけで・・・
「あいよ」と元気よく返事して、ソファーから腰を上げる。
工具箱からマイナスドライバを出してきて組み立て開始、説明書では工具を使わなくてもコインで出来るのだが、日本のコインは5百円玉ぐらい大きくてもマイナスの溝に入れて回す時、滑って上手くいかない時がある。
やっぱりダイソンは外国製か?

掃除機の組み立てが終わると、部屋の床の埃が気になったので、ついでの掃除もサービス。
おかげで、今朝の孝子の機嫌はすこぶる良い。
「昼、何にする」と聞いてきた。
「ソーメンでいいよ」と答えると
「あいよ」孝子も歯切れ良い返事。

今日で7月も終わり、こんな年寄り夫婦平穏な日々が何時までも続くとよいのだが、それは神のみぞ知るである。
今朝は、昼食を聞かれて、即答できたが、
「特に食べたいものないよ、自分の食べたいもの作ってよ、それで良いから」
「私も特に食べたいものないよ、食べたいものないって困ったもんだね。ほんま」
なんて、会話になることも多い。
もともと、肉大好物の孝子が、最近油もの嫌いになっている。
お互い、歳をとったのだ。
あ。間違えた、歳を重ねたのだ。

とったと重ねたの違い、分かるかな~