arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

7月の終わりに

今朝はちょっと眠い。
珍しく孝子より遅くベッドを出て
「おはよう」と声をかける。
ソファーに横たわった孝子からは、何の返事もない。
早くも、二度寝の爆睡中である。
すぐ寝れる孝子がうらやましい。
私は、元来寝つきが悪く、寝付いても眠りが浅いたちである。
何時ものように朝食の準備をしようと思ったが、ちょっと食欲がわかない。
コーヒーでも煎れるか?
やかんを火にかけて、コーヒーの準備をする。
コーヒーは、いつもネットで注文した『マンデリンの焙煎度合い5、豆粉#6』を使っている。
コーヒーメーカーなんてしゃれた物は持ってない。
百均の紙フィルター専門である。

湯が沸いた。
まずはポットに湯を注ぐ、残った少量の湯を、高い位置からコーヒーの粉にそそぐ。
少しコーヒーの香りが発つまで待つ。
待つといっても3分ではない。30秒~1分ほどである。
それからポットに移したお湯でコーヒーを煎れ始める。
当初は、何も考えずに煎れていたのだが、最近はお湯の温度が少し下がるの待ってから煎れている。
熱すぎると思ったら、高い位置から湯を注ぎ、少し温度を下げている。
温度を下げるのに、どれほどの効果があるのか分からないが、そうしている。

焙煎度合いで、酸味を抜いているのだがチンチンのお湯で入れると苦味が出すぎて私の好みに合わない。
湯温を下げつと苦味が減るのだが、どの程度が私にとってベストなのか、未だに研究中である。
コーヒーを煎れ終わるころ、コーヒーの香りと、物音で、孝子が目を開ける。
「おはよう。気持ちよく寝てたのにまた邪魔された」
「邪魔してないよ」
「ガチャガチャ音するし」
そんな事、ぶつぶつ言う。
何時もなら、その後、
「私にも入れてよ」と自分のコーヒーカップを差し出すのが、お決まりのパターン。
しかし、最近は暑さのせいか、孝子はホットコーヒーは飲まなくなった。
もともと孝子は朝食抜きである。
私のみがパンの朝食をとるので、作る人=食べる人で、自分で勝手に朝食の準備をして食べるのが、我が家の暗黙のルールであり、それについては私も何の抵抗も無い。

今日は食欲がないのでコーヒーだけにしようかと思ったのだが、コーヒーを飲んでるうちに、やっぱりパンという気持ちに。
孝子手作りの食パンに、玉ねぎスライス、トマト、チーズ、キャベツの千切りにマヨネーズをたっぷりとかけて、二つ折りにして食べる。
以前は、二つ折りにはせず、その上にもう一枚食パンを重ねて、サンドイッチにして食べていたのだが、胃がんで胃の半分がなくなってからは、食パン一枚が限度となった。
ダイエットの為、大金を出して胃を小さくする手術を受ける人も居るようだが、私は、健康保険適用で、手術が出来たのだ。
おかげで、70キロ以上のメタボな体であった私は、現在60キロ、標準体重である。

朝食が終わり、関口宏のモーニングショーをゆっくり見ようと、ソファーに腰を下ろす。
テレビの画面に目をやったのもつかの間、
私から起こされ(私は起こしたつもりは無いのだが、孝子はそう思っている)活動を開始した孝子から
「掃除機 組み立てといて」と指示が飛ぶ
家にはダイソンの掃除機が二台あり、そのうちの一台を昨日フィルターやヘッド部のローラー掃除の為、分解し、フィルターとローラーは水洗いして、乾燥させていた。
それを元に戻せ、と言う指示である。
『後でやるよ』などと言うと、想像するだけで・・・
「あいよ」と元気よく返事して、ソファーから腰を上げる。
工具箱からマイナスドライバを出してきて組み立て開始、説明書では工具を使わなくてもコインで出来るのだが、日本のコインは5百円玉ぐらい大きくてもマイナスの溝に入れて回す時、滑って上手くいかない時がある。
やっぱりダイソンは外国製か?

掃除機の組み立てが終わると、部屋の床の埃が気になったので、ついでの掃除もサービス。
おかげで、今朝の孝子の機嫌はすこぶる良い。
「昼、何にする」と聞いてきた。
「ソーメンでいいよ」と答えると
「あいよ」孝子も歯切れ良い返事。

今日で7月も終わり、こんな年寄り夫婦平穏な日々が何時までも続くとよいのだが、それは神のみぞ知るである。
今朝は、昼食を聞かれて、即答できたが、
「特に食べたいものないよ、自分の食べたいもの作ってよ、それで良いから」
「私も特に食べたいものないよ、食べたいものないって困ったもんだね。ほんま」
なんて、会話になることも多い。
もともと、肉大好物の孝子が、最近油もの嫌いになっている。
お互い、歳をとったのだ。
あ。間違えた、歳を重ねたのだ。

とったと重ねたの違い、分かるかな~