arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

初日の出の旅

年末年始、年越しの車中泊の旅に出かけた。
旅と言っても、富士山の初日の出目当ての小旅行で、遠出と言う訳では無い。

12月30日
その日の予定は、16時頃到着で予約しているRVパークをスマホの地図アプリに設定して、9時過ぎに自宅駐車場をスタート。
実は車のナビが数日前から不調で、運転中にナビの姉ちゃんが勝手に動き出して、現在地からどんどん動き出す。
昨日、車の給油の為、行きつけのスタンドに行った時は、なんと、100km以上東のいったことも無い地名がナビの画面に。
現在地ボタンを押して、現在地画面に戻せたが、知らない地で、走行中にナビの姉ちゃんが、勝手に遠くまで旅されたら、こちらはパニックで安全運転が出来ない。
そんなわけで、最近はスマホのアプリを使っている。

出発し10分弱で、最寄りの高速のインターから中央道に乗った。
「このまま行くとRVパークに早く着きすぎるから、あちこち見物しながら行こう、どこか寄りたいとこある?」
「いろいろ行きたいとこあるから、地図見てみる」と助手席の孝子は返事
旅行雑誌の地図を見だした。
高速に乗ったままでは、何処にも寄らずに、目的地近くのインターまで行ってしまう。
何処かで高速を降りないといけないので、運転手の私の立場では、早めに立ち寄り地を決めたい。
まずは孝子の見たいところを優先しないと、後で怖い。
しばらく地図や旅行雑誌に目を通していた孝子が、幾つか候補を挙げたが、今日の最終目的地への線上から、大きく外れた場所ばかり、
「RVパークどのへんか、地図で分かる」
「何処よ」
「運転中見れないよ、何処かに寄らないと」
「そろそろ昼だから」
「うん、もう少しかかるけど、諏訪湖のサービスエリアで食事しようと思っているから、そこで目的地決めよう」
昼過ぎに諏訪湖サービスエリアに到着。
まずは腹ごしらえと軽食コーナーやレストランへ行ってみたが、あまり食欲がない。
孝子も同様だったようだ。
そうか、車の中で、持参したチップスやチョコをさんざん食べながら運転してきた。
「歳とると食欲おちるね」と孝子
「車でお菓子食べまくって来たからね」
「あ、そうか忘れてた」
「歳とると食べたの忘れっぽくなるだけよ」
などと、じじばばの会話を交わしながら諏訪湖の景色を撮影。
これからの立ち寄り地も決めた。

諏訪湖の風景、東側に八ヶ岳も見えます。

諏訪湖で決めた今日の立ち寄り地『昇仙峡』へ。

韮崎インターで高速を降りて下道へ。
昇仙峡に14時前に到着。
実は昇仙峡は一度来たことが有るのだが、そこで『流しそうめん』食べた記憶が有っても、ロープウェイに乗った記憶が全くない。
先日、昇仙峡ロープウェイ山頂の絶景が紹介された記事を見つけ。
「あんた、いろいろ行っても、肝心なところ見てないだから」と孝子に嫌味を言われた。
今日はロープウェイに乗るぞ、と張り切って来た。
14時山麓発のロープウェイに乗車。
5分で山頂駅に到着した。
好天に恵まれ絶景である。
富士山が雲の上に頭を出している姿は正に日本一である。
さらに絶景と記事で紹介されていた『弥三郎岳』山頂へ。
山頂は一枚岩でちょっと恐い。
向かって左の富士山から右方向へ甲府を挟み南アルプスの山々と続く大展望であるが、ここ日は天気が良すぎて、眩しく、富士山方向以外は、あまり良い写真が撮れない。
私の腕が悪いだけかもしれないが?
一方孝子の方は、高さのせいで、写真どころか、立ち上がる事すら、やっとの状態。
ついこの間までは、高所平気症だった孝子が・・・・
「歳とるって怖いねぇ」と本人もビックリしていた。
お互い、もう若くないのだ。
無茶しないように注意である。

昇仙峡山頂駅および、弥三郎岳山頂からの富士山

十分に絶景を楽しんだ後、3時20分発のロープウェイで山頂駅あとにした。

今夜車中泊予定のRVパークには、4時過ぎに到着。
少しぐらい贅沢しようと予約した、全てが揃った高規格のRVパークだったので、夕食の鍋をつつきながら、お互いの今日のスマホ写真を見たりして、ゆっくりとした時間を過ごすことができた。

12月31日
何時もより遅く8時前に起きた。
昨日、RVパークに到着した時、綺麗に見えていた富士山も今朝は雲に隠れている。
朝食をとりながら、今日の計画を孝子と話し合う。
明日の初日の出は、道の駅朝霧高原から見る事に決めているので、今夜の車中泊予定地は道の駅朝霧高原がベストなのだが、その近くに日帰り入浴ができるところが無い。
以前行ったことが有る日帰り温泉の『みたまの湯』に入ろうと言う事になり、今夜の車中泊は、その近くの道の駅とよとみに決定。
現在地にあまりにも近いが、今日は山中湖方面まで観光して、再度戻って来て、温泉に入り車中泊
今夜の車中泊地から、道の駅朝霧高原までは、一時間弱なので、明朝は初日の出に間に合うように、早起きして行動開始することにした。
まずは、精進湖を目指し出発
精進湖からも富士山は雲の中であった。そこから少し南下して本栖湖へ向かった。
お札の絵でお馴染みの本栖湖の富士山が見えるスポットは、車を止める場所すらない。
路上駐車でしばらく待機しても、一向に駐車場所は開かないし、肝心の富士山も雲の中である。

待ってても富士山が見えないと意味が無いので、西湖の野鳥の森公園に行くことにした。
たしか、今の時期『西湖樹氷祭り』をやっているはず。
西湖野鳥の森に到着して、小一時間樹氷を見学した。
その後、すぐ近くの『いやしの里』に行って、そこで昼食をとった。
いやしの里からの富士山も美しいと紹介されているのだが、雲の間から富士山の一部が、見えたり隠れたりの状態であった。
驚いたのは、観光客の殆どが中国の人たちで、コロナの影響がうその様で有った。
一時間近くいやしの里を見学して、河口湖の大石公園に向かった。
大石公園で、どうにか富士山が顔を出してくれた。
明日の初日の出が今日のような天候でないことを祈るばかりだ。

西湖樹氷祭り会場と河口湖からの富士山

河口湖でようやく富士山を見た後、今朝から来た道を逆戻り。
午後4時ごろ『みたまの湯』到着。
駐車場満車状態で、温泉内も混雑していると思われたので、少し車内で待機。
日も暮れて甲府盆地の夜景が綺麗に見えてきた。
駐車場は相変われず満車だが、温泉内の食堂で夕食もとりたいのっで、中へ入った。
男湯の方は、イモ洗いに近い状態だったが、露天風呂から甲府盆地の夜景は堪能できた。
孝子の話では、女湯はそれほど混雑していなかったようだ。

施設内の食堂で夕食をとって、大満足で車中泊予定の道の駅へ。
明日の朝は5時に起きて、日の出前には朝霧高原の道の駅に着くようにしようと、孝子と話、早めに就寝。


1月1日
朝5時に予定通り起床、洗面所で歯磨き顔洗いし、出発。
精進湖を過ぎて右折、朝霧高原方面への道に乗る。本栖湖方面への分岐を直進、しばらく走ると右折車線が大渋滞で止まっている。
ここは、以前芝桜を見に来た『富士本栖湖リゾート』付近かな?
冬場何が有るのだろうと、寝起きのボケた頭で思いながら直進車線を直進した。
朝霧高原の道の駅に近づくと路上駐車して、三脚を構えて日の出を待つ人たちが増えてきた。
道の駅朝霧高原に着くと駐車場所が無い、第2駐車場も満車で、路上駐車も駐車場所の確保が難しい。
日の出時間も迫ってきているので、第2駐車場入り口付近に駐車、出入りの車に邪魔しない位置に駐車したが、万一の時運転者がいないといけない。
孝子と交代で車に残り、初日の出を見に行くことにした。
無事に初日の出を見て車に戻ると、孝子がいない。
車は、邪魔にならない位置に移動しているが、タイヤが溝に落ちる寸前である。
車のカギは孝子が持っているので、車内にも入れずにいると、孝子が戻って来た。
「一台車が出たんで、邪魔にならない位置まで少し動かし日の出見てきたよ」
「車おちそうだよ、元日早々レッカーのお世話になるところだったね」
「そうなの、降りてみてビックリよ」
「動かしだしで落とさないように注意してね」と相変わらず他人事のように言う。
日の出が終わり駐車場が空くのを待って車を移動。
車内で富士山見ながら正月らしく餅を焼いて、永谷園のまったけの味お吸い物に入れて、お雑煮にして食べた。
食べながら、これからどこへ行くか相談。
とりあえず、ここに近い田貫湖へ行くことにした。

初日の出直前と直後の富士山

田貫湖到着。
今まで富士山周辺は何度も来たが田貫湖は初めてである。
キャンプ場の駐車場に車を止めて田貫湖が見えるところまで歩いて行った。
すごい!逆さ富士だ!
大感激の絶景である。
その後駐車場所を休暇村富士に移して、散策路を散策、何処からでも逆さ富士が堪能出来て大満足であった。

田貫湖の逆さ富士

その後は、すぐ近くの白糸の滝へ行くことにした。
白糸の滝は、何回か来ている。
駐車場に入ろうとすると、
「ちょっと待って、あっちの方が安いよ」と言う
ちょっと先の反対車線側に、駐車料金300円と書いた看板が見える。
ここより200円安い。
迷わずそちらに駐車。
これが幸いであった。
駐車場のおじさんが
「ここ初めて」と聞くので
「前に数回来たよ」と答えると
「逆コースを廻った事ありますか」
「そんなコース有るの」と答えると
5~60m先の反対車線の看板を指さし
「あの看板の所から入ると、逆に回れます。展望台が有って、滝と富士山が一緒に見れる絶景ですよ」
白糸の滝からは富士山は見えないと思い込んでいた。
教えられたコースで廻ったおかげで、白糸の滝と富士山が一枚の写真の中に。

白糸の滝からの富士山と白糸の滝。虹わかるかなぁ❓

白糸の滝を堪能した後、『まかいの牧場』で昼食。
今夜車中泊予定の『ぷらっとパーク富士川サービスエリア』へ向かった。
元日で混んでいると考えて早めに行ったのだが、すでに満車。
道の駅富士川楽座の駐車場に駐車して、どうするか検討。
結局、今日は何処に行っても駐車場が空いてるかわからない。
「十分富士山堪能したので、もう帰ろうか」と孝子。
「そうだね、すぐ横にスマートインターから高速すぐ乗れるし」
と言う事になり、早々に帰路についた。

帰宅した翌日、今回の失敗に気づいた。
初日の出のニュースで富士本栖湖リゾートからの初日の出が出ている。
富士山の殆ど頂上からの日の出だ。
朝霧高原に行く途中で、右折車線の渋滞を見たとき、富士本栖湖リゾートに芝桜以外何が有るのかなど、考えなくても初日の出見物だと直ぐに気づくべきだった。
あの、右折車線に並んでいたら?
あとの祭りである。
次回はそうしようと反省しても、その時今回のように雲一つない好天になるかどうか分からない。
自分では気づかないが、思った以上に頭の回転が・・・・

歳をとるとは、こういう事かな?
歳はとらづに、重ねて行きたいものである。

あ、書き忘れてた。
孝子がつい先日
「ユーチューバーになる」と言い出し、冗談かと思っていたら、ほんとにユーチューブに投稿。
その宣伝をしてくれと頼まれていたのを忘れてた。
皆さんユーチューブで『愉中婆』
https://youtube.com/@user-ts5re1js2c
と検索してみてやってね。