arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

梅雨明け

今朝は、何時ものように6時ごろ目が覚めた、今日も仕事は無い。月末は出来るだけ仕事を入れないようにしている。自宅から直行直帰の仕事をしているので、月末に業務報告や、その月の関係書類を会社に宅配便で送っている。
その関係で、月末ギリギリまで仕事を入れると、業務報告等を送るのに時間的余裕が無くなる。その為、仕事のスケジュール作成時、月末と次の月の月初めは仕事を入れないようにしている。
月の最初の仕事予定日までに、会社からその月の業務予定客先の関連ファイルが送られてくるので、月初めも空けてある。

そんな訳で、月末のここ数日暇してるのだが、歳をとると、何もすることは無くても、朝は決まった時間に起きる。
歳をとると皆そうかと言うと、孝子みたいな例外もいる。何も予定が無ければ、朝は目覚める時に起きて、眠くなると寝る。実に気ままで自由な生活だ。

孝子は、最近Twitterを始めた。普段から言いたい放題の孝子だから、ストレス発散にもってこいの場になっているようだ。夜中も起きてスマホを覗いている事もある。
それを考えると、朝は、頑張って早起きしている方かもしれない。少し前までは、朝ドラが始まる時間になると私が、
「時間だよ」と声をかけて起こすことも有ったのだが、新型コロナで、朝ドラも再放送中の今は、私が声をかけて起こしてやる必要もない。
それでも、大体NHKの『あさいち』が始まる頃には、お目覚めである。
そうじゃない時も、たまには有るが、それが孝子である。あまり優等生の主婦になると、気味が悪い。

ところが、今朝は『青天の霹靂』、私が目覚めた時、孝子はすでに起きていた。ベッドの中ではあるが、既にスマホをみている。
「おはよう」と声をかけて、慌ててモバイルルーターのスイッチをONにする。
「おはよう」と孝子が声を返すが、目はスマホに向けたままである。
スマホの通信料は一旦私のお小遣い口座から引き落とされるので、孝子のケチに感化されてしまった私は、スマホのデータ使用量を気にして、慌ててルーターをONにしたのだ。
そんなに慌てなくても大して料金に影響しないのだが、ケチが身についてしまった。
自宅では、スマホWi-Fi接続が常識化してしまっている。
モバイルルーターの電源を入れっぱなしにしていれば良いのだが、一日中使用してると故障するのが早くなりそうで、夜間はルーターをOFFにしている。
元々の貧乏性である。ちょっと情けない。

私が、何時もの朝食を終え、テレビの天気予報を見ていると、やっと孝子がベッドから抜け出て来た。
テレビからは『明日から晴天が続き、最高気温も35℃前後が続きます』と音声がながれている。
それを耳にしながら、テレビがあるリビングに入ってきた孝子が、

「火傷するぞ」

「馬鹿か、35℃で火傷するか」と私
「今まで、エアコンなしで涼しかったんだから、急に暑くなると火傷するよ」
「そうか」と変に納得してしまう私。
そう言えば、今年はまだエアコンを本格的に使っていない。雨続きで部屋干しの洗濯物を乾かすので、少しだけ除湿運転をしただけだ。
「今年は、冷夏だと思っていたんだけど」孝子が付け加えた。

ここは、風通しが良く、夏の夜でもエアコンなしで寝れる日も多い。
私のケチの先生でもある孝子は、昼間もエアコンを使わないこともある。
夏になると良くニュースになる、エアコンは有るのに使わなくて熱中症孤独死してしまう老人。孝子が、その仲間入りをしないか心配になる。
それを考えると、ガンと何時までも仲良くして孝子より長生きしないといけない。
そんな私らしくないことを考えていると、急に睡魔が襲ってきた。
「眠くなってきた」と私が言うと
「馬鹿みたいに早起きするからよ、寝れば」と孝子
「わしゃ、寝る」と返して自室のベッドに、
孝子の『眠い眠い病』が私にうつったみたいだ。コロナと同じく接触感染か?濃厚接触した覚えは無いぞ。

小一時間寝て目覚めた時には、梅雨の雲で覆われていた空が、晴れ上がり外はセミの声、私的には『梅雨明け』である。

地球温暖化とエネルギー政策

はじめに

先ごろ、国はCO2削減対策として、効率が悪い老朽化した石炭火力発電所の段階的停止と、再生可能エネルギーの一層の普及促進を打ち出した。

地球温暖化防止が全世界で叫ばれている今、教科書のようなお手本の政策である。
CO2排出量の多い発電所を廃止して、再生可能エネルギーを使用しようと言う模範的な回答で、少し考えると誰でも思いつく。

そして、現状の問題点として、既存の送電網の再生可能エネルギー電力への貸し出しの制限を改善する方向を明確にした。

 

電力構成の今までの経緯

昭和の時代、日本の石炭産業が全盛期は、石炭火力発電所全盛期であった。電力は火力ベースで負荷変動分を水力発電が補っていた。
国内の石炭産業の衰退とともに、外国炭を使用した大規模な石炭火力発電所原子力発電所が電力のベースとしての位置をしめた。
その後、原子力発電所は順調に増加、火力発電所は、石炭から天然ガスに移行し、ガスタービンとその排熱を排熱回収ボイラーで排熱を回収して、蒸気タービンを回す、複合サイクルの高効率火力発電が実用化して東日本大震災まで続いた。
大震災での福島の原発事故で、国内の原子力発電所はすべて停止し、不足した電力を補うために休止状態に有った昔の老朽化石炭火力発電所が運転を再開した。
現在は一部の原子力発電所が再稼働したが、その割合は少ない。福島の惨事で、原発は廃止すべきだと世論は動いていたが、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』じゃないが、安全審査に合格すれば再稼働ができるようになっている。その審査基準に、周辺住民の避難体制などもあるようだが、周辺住民の避難を想定しないといけないような物騒なものが許可される事自体異常だと思う。

 

本当の問題点

化石燃料の燃焼を伴わない原子力発電所はCO2を出さない、老朽化した石炭火力は多量のCO2を排出する。
その老朽化火力を停止する事は、温暖化対策としては有効な政策だ。そして不足した電力を再生可能エネルギーで補う。
一見、ご立派な政策だが、石炭火力は燃料の石炭を燃やし続ければ安定して発電を続ける事ができる。一方、再生可能エネルギーの代表格である太陽光発電について考えると、晴天であれば太陽光パネル数に比例した発電を続けるが、曇天では発電量は低下する。まして夜間は発電量ゼロである。
国が送電網の問題点を改善して、どんなに太陽光発電所を増やそうが、所詮お天道様次第でる。風力や波力、潮力など様々な再生可能エネルギーは有るが、自然に委ねるところが多い。

本当の問題点は、電気は

使用量=発電量

が成り立たないと安定供給できないと言う事だ、火力発電は燃料の調整で絶えずこの式を満足させる事が出来る。急激な変化は水力発電所などでも対応できる。

再生可能エネルギーは、このような調整は不可能に近い。ゴールデンウィークに発電量は多く電力が余るので、九州電力太陽光発電所の停止を要請したりするのもこの為だ。
この問題の解決策は、電気を貯める技術の開発、実用化を急ぐことである。

太陽光発電所に例えれば、天気の良い昼間、余った電力を貯めておいて、曇天や雨天、夜間の発電量が不足した時に、その貯めた電力を使用する。
そうする事で、太陽光発電も安定供給電源の一角となりうる。
電気を貯めると言えば、バッテリー(蓄電池)が頭に浮かぶ、勿論、大容量のバッテリー等の開発、実用化も大事だ。
一寸視点を変えると、太陽光発電の電力が余る昼間、その余った電量で、ポンプを回して水を高いところに上げて貯めておく、電気が不足した時は、その水を下に流して水車を回し水力発電で電気を作る(揚水発電)等、電気を位置エネルギーの形で、貯めたり使用したりも出来る。
その他にも超電導を使用した電気の貯槽等も考えられるが、長くなるので、ここでは省略する。

 

まとめ

私みたいな現役を退いた老体でも、この程度は考える。
国は、温暖化対策と言って口当たりの良い政策を打ち立てるが、その先のエネルギー政策が無いように思う。
悪くとれば、いざ電力不足に成れば、どさくさ紛れに原発の再稼働を狙っているとさえ思える。
エネルギーの専門家会議を立ち上げて、将来のエネルギー政策を決める時期に来ていると私は思っている。
その専門家会議のメンバが、総理お気に入りの方ばかりにならない事を祈るばかりである。

 

 

長寿世界一

今日も仕事であった。休日であるが、今年はコロナの影響で、この時期休日の仕事が多くなった。学校関係の仕事である。平年は夏休みのこの時期、平日でも生徒さんが居ないので、仕事可能だったのだが、今年はコロナで夏休みが短い。その為、土日祝日に仕事せざるをえない。

朝早い出発であったので、孝子を起こさないように出ようと思ったのだが、Ipadやモバイルプリンタなどの仕事の七つ道具を入れたリックを担いで玄関に向かおうとした時、孝子が起きる気配がした。孝子の部屋を覗くと、起きそうで起きない、寝返り中であった。
このまま玄関を開け閉めすると、その音で確実に目覚めそうである。そうなると、帰ってきてからが怖い。
「おまはん、なんで起こさんのや」とせめられるのが、目に見えている。仕方なく此方から、
「おはよう」と声をかける。眠そうな目を擦りながら孝子の目覚めである。
「おはよう、もう行くん」と寝起きのかすれた声で言う。
「時間だからね、ところで今日誕生日?」と問うと
「何年か前からよ」

変な会話、誕生日が何年か前から、変わるのか?と思うのが普通の人である。今朝の私の目覚めは、スマホのメール音であった。年寄りだからチョット大きめの音にしてある。そのメールは『FaceBook』からであった。『○○孝子さんに誕生日のメッセージを送信しよう!』とタイトルがある。
あれ?今日誕生日?ちゃうよと首をひねった。もう一人同姓同名の妻がある覚えもない。
そんなわけで、朝一番にからかい半分で聞いてみた。
大して驚きもせず、否定しない。もう誰からかお祝いのメッセージが有ったのかも?
何年かそんな状態なのに、気にもせずに、ほっておく、いかにもいい加減な孝子らしい。

それで分かった。年に二回誕生日があれば、ただでさえ年上の孝子、その歳は140歳以上である。世界一の長寿は何歳か知らないが、明らかに孝子の勝ちである。
そんな人生経験がある孝子の足元にもおよばなくて当たり前。私なんて、はなたれ小僧にもなっていない。
そんなバカげた事を考えて、ほくそ笑んでいる私は、やっぱり未熟ものかも?
『喝』とどこからか聞こえてきそうである。そう言えば肩にビシッと痛みが。

他人には意味不明の朝の挨拶を背に今日の仕事に出発。

悪天候で仕事に一寸手こずったが、先ほど帰宅、最近ブログ怠けたりしているので、なまけ癖が付かない内に頑張ろうと思い、タイピング中である。
孝子は、
「なんか食べたいものある」と私に夕食のリクエストを確認
「別に」と最近お決まりの返事を返すと、それ以上聞く事も無く、今夕食の準備中である。
私の答えは分かっていて、一応聞いてみただけ、既にメニューは決めていたのだ。

「特上ステーキ」とでも言ってみて、反応を楽しむのも手だったのかも?
世界一長寿の孝子は、動じる事無く神対応するはずだ。
未熟者の私には、その対応の仕方は想像も出来ない。

大人のポテサラ

「今日は失敗かもね」と夕食準備中の孝子が言った。
「言い訳が先か」とからかい半分で答えた私。孝子が新作を作る時、言い訳から先に入る事がある。一寸だけ味に不安があるのだろうが、自信も有る。先に言い訳しておけば、結果が何方に成っても何の問題もない。『失敗かも』と先に言っておいて、旨ければ、美味しさ倍増である。その辺、孝子は上手い。

暫くして、対面キッチンのカウンターに、一つずつ料理が出てくる。それをテーブルに並べるのは私の役割である。
最初に、お新香等の小鉢や冷蔵庫に保存してあるタッパが出てくる。それをテーブルの上に置くと、次はちょっと小さめの皿にレタスを下に敷いたポテトサラダらしい物が出てきた。
「これが新作」と聞きながらテーブルに並べる。
NHKでやってた、大人のポテサラよ。もう一品有るからね」と言いながら孝子がさらに乗った本日のメインと思われる皿を置いた。緑色の野菜を肉で巻いた物にソースがかけてある。それをテーブルに並べ終わると、
「ご飯にするビールにする」と孝子が声をかける。
「ビール」と答える。勿論、肝臓に持病持ちの私は、ノンアルコールだ。最近はノンアルコールでも酔った気分になるのが上手くなった。以前は大酒のみで、既に一生分飲んでしまった成れの果ての私である。
私が飲めなくても孝子は、毎晩焼酎やワインで晩酌する。目の前で飲まれても何とも思はない、意思は人一倍強い私である。煙草も一日二箱吸っていたが、59歳の時、
「今日から禁煙」と宣言して、きっぱり止めた。要は『気合い』なのだ。

孝子は酎ハイ、私はノンアルコールビールで乾杯して夕食開始である。
「豚肉にしては、いけるね」と、肉巻きの野菜を口にして一言、本来は牛肉派で普段は豚をバカにしているが、今日はお褒めの言葉である。
私も口にしてみて、確かに淡泊ではあるが、それなりに品があって美味しかった。

問題は『大人のポテサラ』である。確かに美味であるが、『微味』と言った方が良い、複雑な味である。まずくは無いが旨いとも言えない。
「この味が分からないと、子供だね」と孝子は言いつつ、
「もう作らないようにしよう」と一言。
「まずくは無いけど、複雑な味だね。これが大人の味か」と私も相づち。

胃が半分の私は、孝子の半分も食べる事が出来なかったが、それなりに満足なディナーであった。

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日曜の朝に

足元から吹き込む心地よい北風で目が覚めた。窓からは陽光が差し込み、梅雨時とは思えない清々しい朝だ。
私の部屋は、北側の玄関の横である。ベッドは南側が頭になる向きで置かれている。部屋の北側に窓があり、暑い時期は窓を開けて網戸にして就寝する。
その窓の外は、建物の共用部分の通路になっているので、外から室内が丸見えになる。いくら頭が軽い私でも、これはいけないと思い、レースのカーテンをして眠る。
寝る時は、明かりを消すので、網戸の網とレースのカーテンだけでも、室内は見えない。よく見ると微かに室内の様子が分かるのだが、爺の寝姿を覗こうとする物好きもいない。

今朝は、その窓から心地よい北風が私の部屋を訪問した。
枕元に置いてあるモバイルルーターのスイッチをオンにして、体を起こす。私の一日の始まりである。
机の上のスマホのメールをチェックして、南側のリビングへ向かう。ベランダ側も網戸にしているが、こちらは普通のカーテンをしているので、日差しがない。
カーテンを開けて、部屋一杯にあさの光を導き入れる。外からは梅雨明けを思わせるような、セミの鳴き声が「ミン、ミン、ミーン」とうるさいぐらだ。
ベランダで栽培しているミニトマトの『アイコ』と言う細長い形のトマトが、赤く色づいている。後で、スマホで撮っておこうと思いながら朝食のパンを焼き始める。

朝食が終わり、関口宏のサンディーモーニングを見始め、暫くすると生理現象を催しトイレに入った。
トイレから出て、トイレの横の孝子の部屋を覗くと、居ない。爆睡中だと思っていたが、日曜にしては早起きだ。
孝子はリビングのソファーにチョコンと座り
「おはよう」と言ったと思うと、こちらが
「おはよう」と返すのを聞くか聞かない内にトイレへ入っていった。
どうやら私の長いトイレが終わるのを待っていたようだ。
「梅雨明けたん?」とすっきりした顔でトイレから出てきた孝子が言った。
「まだだと思うよ、今日は天気だけど」と答え、スマホを片手にベランダへ出た。

孝子が、友達のように『アイコちゃん』とよんで、丹念に育てているトマトを撮影してみたが、光の加減で全体が上手く撮れない、赤く色づいたトマトが下のほうで、ベランダの手摺の下の低めの塀の陰になる為だ。仕方なく赤く色づいた部分だけに焦点を当て、撮影した。
ついでに、もう一つの『フルーツトマト』の方も撮影、こちらには色づいたトマトはない。
赤く色づいたトマトは昨日孝子に収穫され、先ほど私の朝食のパンに挟まれた。今は私の胃の中で、ご臨終している。

『生あるものは、いずれ死ぬ』今朝のトマトは私の為に役立ってあの世へと旅立った。
誰かの為に、役立って旅立てれば良いのだが、この歳になると、そんな奇特な事を考えたりする。私の場合、それは一瞬の気の迷いである。

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青い空と白い雲

今日は、午後からの仕事であった。来月入院する事になったので、それまでは仕事を休む日が少なくなった。たまにしか仕事しない日々をおくっていたのだが、入院で2週間以上仕事できなくなるので、予定を変更して入院前に仕事予定を詰め込んだ。そのため、今ちょっとだけ忙しい。とは言ってもフルタイムで働いていた現役の頃を考えると、遊びみたいなものである。

今朝は、私が何時もの朝食をとっていると、孝子も早々に起きてきて、ベランダで栽培中のトマトの収穫をし、私と同じように、カイワレや獲れたてのトマトをパンの上にのせマヨネーズをかけ、そのパンを二つ折りにして、食べ始めた。
実は昨日、テレビのコマーシャルで福山雅治が、パンに青野菜やトマトを挟んで食べているのを見た孝子が
「おいしそう」と今にもよだれを垂らしそうな顔で見ていた。何時もはパンや野菜はあまり好みでは無い孝子が、今朝はそのマネをして、パンの朝食をとっている。しかし、あまり美味しそうな顔はしていない。
「トマトは旨いけど、パンはパンね」と当たり前の事を言った。パンは主食ではなく、おやつと決めつけている孝子らしい。
最近めっきり料理の腕を上げた孝子、以前の孝子は、野菜は何でも『草』と言っていた。だから今日のカイワレも草なのだ。
料理の腕を上げた孝子は、テレビで見た食べ物を良くマネして創るようになった。根が食いしん坊の孝子『好きこそものの上手なり』で、その料理がかなり旨い。時々失敗もあるが、それも愛嬌でる。

朝食が終わると、孝子は昼食のカレーの準備を始めた。私が昨日注文しておいたメニューである。子供の頃から成長がない私は、今もカレーが好物である。特に最近孝子が創る『牛筋カレー』は最高である。
最近ご無沙汰していたので、昨日私から注文しておいた。
午後の仕事であるが、客先まで車で1時間以上かかる、ちょっと早めの昼食をとってから出発する事にしていた。孝子が昼食の準備を早めに始めたのはその為だ。
カレーの匂いが室内に立ち込め始めると
「ちょっと何か足りないみたい」と小皿に入れたカレーを差し出してきた。私に味見しろと言う事だ。一口口に含んでみたが、確かに何時もの味と何か違う。
「ちょっとコクが無いみたい」と素人の私
「やっぱりね、もう少し煮込んでみる」と孝子が言った。
結局、早めの昼食のカレーは、何時もより少しだけコクが無かった。それでも孝子の牛筋カレーは十分旨い。

「もう一手間かけて、夜は美味しくしとくね」と孝子は言って、私を仕事へと送り出した。

今日は、雨続きだった昨日までと違い梅雨の一休みである。
客先に着いて、仕事開始前に見上げた空には白い雲が空の青をバックに浮かんでいた。
その空は、忘れていた子供の頃のどこまでも青い空で有った。
新型コロナで、全世界の生産活動にブレーキがかかり、少しだけ時間を巻き戻し空の青さが戻って来たのかも。

澄みきった青、白い雲、穢れのない心、そんなあの頃に戻れたらと!

仕事から、4時前に帰宅、気ままなものである。これで忙しいと言ったら罰が当たる。
夕食のカレーは、何時もの最高に旨いカレーに変身していた。さすが孝子。
カレー好きは、毎食カレーでも飽きないものである。
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最悪の週

今月は、私が前回の入院してから3ヶ月経つ、経過観察の為の検査月である。先週造影剤CT検査や血液検査のための採血を行った。今週は、検査結果説明を兼ねた診察が有った。

前回の肝細胞ガンの内科的治療と約3年前の、胃ガンの外科手術、この2つが、現在の検査対象なので、診察も消化器内科と外科の両方がある。

一昨日(9日)内科の診察があり、昨日は外科であった。

何時もの事だが、昨日の朝も私が早起きし、燃えるごみとプラごみのごみ出しをした。

燃えるごみが少なかったので、出す前に

「燃えるごみ少ないけど、出す?」と爆睡中の孝子に声をかけた。眠そうにやっと眼を開けた孝子は、

「梅雨時は生ゴムが直ぐ匂うから出しといて」と言い終わった瞬間には、次の爆睡モードに入っていた。

朝ドラもコロナの影響で再放送中の今は、孝子にとって、目覚めの時間は決まっていない。

8時半過ぎて

「おはよう」と歯磨き中の私の背中越しに、孝子の声がした。

お目覚めである。その声には、何時もの元気が感じられない。

原因は、私である。一昨日内科の診察があり、検査結果が説明された。

肝細胞ガンの再発が2ヶ所有った。
テレビドラマでは、本人へのガン宣告は重大問題で、そこがお話のクライマックスになったりするが、あれは嘘である。

私は、膀胱ガンに始まり、胃ガン、肝細胞ガンと3度ガン宣告されたが、担当医は検査画像を見せて、あっさりと

「悪性腫瘍ですね」とガン宣告

今回でガン宣告4回目、慣れっこである。

問題は、孝子への報告である、いつもは

「おまはん、しばいたろか」なんて、威勢が良い孝子だが、そのわりに気が弱い。

私のガンなのに、孝子にガン宣告する家族のように辛くなる。

一昨日、私が検査結果の報告をしてから口数の多い孝子が無口になった。

夜もあまり寝付けなかったようで、今朝の目覚めもスッキリしないようである。

昨日の外科の診察は、胃ガンの術後の経過も順調で問題なかった。

昨日病院から帰宅して昼食、昼食後すぐに宅急便がプリンターを配達してきた。実は三日前、プリンターが突然故障、修理代払う位なら一寸プラスすると、新品が買える。それで、買い換えることにした。

その新しいプリンターのセットアップやパソコン、タブレットスマホへのドライバ設定で昨日は夜遅くまでかかった。

先週は、シャープのマスクが2回当たる等、絶好調であったが、今週は、プリンターは壊れるし、ガンは再発するし、最悪であった。

人生山あり谷ありである。次は山の順番、ロト当たらないかなぁ~なんて?何て思いながら昨夜は夢の世界へ。

今朝ロト7の結果を確認、やっぱりハズレ、人生それほど甘くない。

あ、肝心なこと書き忘れてた。私のがん治療のための入院は8月中旬の予定、すでに決めていた8月の仕事予定を組み直して、先ほど会社へメールしたところである。

世間ではコロナとの共存が模索されているが、私は以前からガンと共存中である。