arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

人間って凄い!

我が家のベランダは、南側にある。
サッシ窓から、射し込む日差しが暖かい。
その陽だまりに、キャスタ付きの椅子を持ってきて、ブログを書いている。
机までは、持ってこれないので、必然的にスマホを使用している。

私の使っているスマホは、自宅に居るときは、北側の私の部屋に置きっぱなしで、テザリング機能をオンにしている。
だから、我が家では、私のスマホを『基地局』と呼んでいる。

家内のスマホも私のスマホも『楽天アンリミット』なので、使ったギガによって料金が変動する。
20ギガ以上はいくら使っても定額である。
そこで、私のスマホ基地局として家内のスマホ料金を『0円』とする計画をたてた。
先月は、家内のスマホ料金『980円』私が仕事の日は、当然スマホを持っていくので、自宅の基地局が無くなる。
家内もその間スマホを使わないわけには行かない。
計画通り『0円』とはいかなかった。
『そうは問屋がおろさない』である。
ま、それでもまずまずの成果。
今月も基地局作戦継続中である。

話が横道にそれたが、このブログは、私が以前使用していたSIMを抜いてしまったスマホを使用している。
アップロードするには、テザリングによるネット接続が必須である。
基地局が北側の私の部屋、南端のこの陽だまりまでテザリングが届くか心配であったが、どうにかWiFiの扇型のリングが一本だけ表示されている。
そんなわけで、怠け者の私が、小春日和に誘われてブログを書き始めた。

長い長い書き出しの後ようやく本題である。
私の年になると、カメラを趣味にしている人も多いのだが、私はカメラには興味がない。
しかし、数年前携帯電話をスマホに変えてから、スマホで写真を撮るように成った。
最近少しハマって、インスタなるものも、初める有り様。
なんでも興味をしめすのは、悪い事では無いと思うのだが、三日坊主の悪い癖はこの年になっても治らない。
困った爺さんである。
その中で、スマホの写真撮影は長続きしている方である。

岐阜県内の仕事に行くことが多いのだが、最近は雪山がきれいで、頻繁に写真を撮っている。
だが、満足する写真は一枚もない。

感動するほど美しい雪山なのに、スマホで撮ると、山々の真っ白な雪が、空の雲なのか山の雪なのか?見分けがつかない。
岐阜県大垣市付近では、西に伊吹山、北から北東にかけて白山の南側の山々、御嶽山、東側の遠くにかすかに中央アルプスも望める。
正に『ビューティフル』

なのにスマホの写真は今一つ良くない。
人が何気なく見ている風景、興味を惹かれたり、美しいと思ったりした瞬間、その方向を凝視する。
視野を絞り込み見ているのだ。
自動的にカメラのズーム機能が働いているようなものだ。
しかも、デジカメのように画素数なんてない、しいて言えば画素数∞である。
したがって、視野を絞って、映る画像を引き伸ばしても画像はあらく成らない。

肉眼で見る風景は、美しい。写真とはまた違う。
写真は、入ってくる光をそのまま画像にするが、人間の目は全体の中で、自分の興味がある箇所や、そうでもない箇所を分けて、無意識にズームインしたりズームアウトしたりして映像を作っているように思う。

だから、同時刻、同じ場所に居ても、人によって見えている景色は微妙に違う、私はそう思っている。
同窓会で、友人と昔の思い出を語るとき、同じ場所で同じ経験をしたはずなのに、話が噛み合わないことがある。
この年になると、お互いボケも有るのかもしれないが、その時興味を抱いたものが人それぞれ違っていたためだと思う。

自分にとって都合が悪いものは、見えなかったり、聞こえなかったりするのは、人間の無意識がなせる技かも知れない。

同じ被写体でも写真より絵画の方、なにあたたかみを感じたりすることもある。

人間は瞬時に頭(心)でも物を見ているのだと思う。
人間って凄い!