arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

ミノムシ

先日、コスモスを見に行ったが、テレビで紹介された場所ではなかった。
テレビで紹介されたのは、一宮市の138タワーパークだと分かったので、今日は私の仕事も無いので、そちらに行く予定でいた。
昨日の天気予報では、それほど天気は悪くないと言っていたのだが、今朝はどんよりと曇っている。朝の天気予報では、だんだん下り坂で午後から雨の可能性があるそうだ。
天気予報とは身勝手なもので、一夜明けると簡単に変わる。自然現象だからあまり深く追及できないが、一般社会では、考えられない。一晩で変われば責任問題である。

ま、そのことは良い、それはそれで、横に置いておいて、天気予報を信じた当方のミスだ。
孝子は、朝の洗濯をしながら、今日の予定をどうするか考えていたみたいで、洗濯物を干し終わると、
「今日の138タワーパークは中止」と一言
「でも、扇風機は持ってくよ」と付け加えた。
実は、昨日孝子が、今日の予定を決めたのだ。138タワーパークのコスモス見物と、使っていない扇風機をリサイクルショップに持っていく事が決まっていた。

洗濯が終わり、NHKのあさイチが終わると、リサイクルショップの開店時間である。
一寸重たいシロッコファン型の扇風機を車に積み込みエンジンをかけた。ガソリンが半分ほどになっている。リサイクルショップは10分も有れば到着する距離だが、そのすぐ近くに何時も利用しているシェルのスタンドが有る。助手席の孝子に
「ついでだからガソリンも入れるよ」と声をかける。
「それなら早く言ってよね」と孝子。うちの大蔵省である、それならされで準備も有るのだろう。
それでも「ダメ」と言わないから、それくらいの手持ちは有るのだろう。

直ぐにリサイクルショップに着いたのだが、そのわずかの間に雨になった。
開店直後のリサイクルショップは、おそらく出したばかりであろう、屋外展示の商品を店内に戻すのに店員総出で大わらわであった。
車を止めると、孝子が助手席から降りて、近くの店員に扇風機を引き取ってもらえるか、声を掛けたが、
「少しお待ちください」と、そっけない返事で、屋外展示品の移動に専念。
少し待って、せっかちな孝子は、
「扇風機、店に持ってくよ」と言い出した。
「引き取ってもらえるか分からないよ、ちょっと待って」とストップをかけ、私は運転席を降り、店内へ向かった。
店内から、おそらくこの店の責任者と思われる少し年配の男性が、こちらに向かって歩いて来たので、
「扇風機持ってきたので引き取ってもらえますか」と声を掛けた。
「見てみましょう」とその男は答えて、車までついて来た。
後部座席に積んであるシロッコファン型の大型の扇風機を見て
「使って何年ぐらいに?」と聞いた
「大分なりますが、はっきりとは」と言葉を濁すと、扇風機の名盤を見ていた男は
「2006年製ですね、10年以上前の製品は引き取っておりません」と言った。
「市の廃棄物に出した方が無料で済むと思いますよ、当方で引き取る場合かえって手数料がかかります」と申し訳なさそうに付け加えた。
「そうですか、市の資源ごみに出すことにします」と私は答えて、運転席に戻った。
そう言えば、自宅周辺を軽トラで廻っている廃品回収業者に、不用品の処理を依頼した時、小遣いぐらいにはと思っていたのに、手数料を取られて損をした苦い経験を思い出した。

リサイクルショップが有る交差点と同じ交差点の、はす向かいがシェルのスタンドである。
信号を一回待って、直ぐにガソリンスタンドに到着、
このスタンドでは、スマホのアプリでクーポン使用して割安で給油している。それとこのスタンドのメール会員にもなっているので、メール会員割引も重複で使用してさらに割安にしている。
何時ものように、セルフのタッチパネルでアプリ使用にタッチして、スマホのアプリを立ち上げた。
直ぐに立ち上がるアプリが今日は、メールアドレスの再登録画面が出た。アプリが更新されているのだ。
メールアドレスを数回入力するがエラーで上手くできない。アルファベットの入力ミスのようだが、こんな時スマホの文字入力はやりにくい。日本語入力をIMEに切り替えて英字直接入力でやっと上手くいった。
アプリの立ち上げに手こづって、少し焦ってしまい、ここでクーポンの設定を忘れて、メール会員のパスワードだけタッチパネルに入力し給油を開始した。
スタンドに表示している最安値だったので、私も帰宅するまでミスに気付かなかった。
帰宅してスマホのシェルのアプリを閉じようとした時、割引クーポンが未使用になっていることに気が付いた。
あと、3%は安くなっていたのに、後の祭りである。

孝子は、帰宅して止みそうもない雨を見て、
「138タワー中止して正解ね」と満足していた。
一日の終わり近くの今は、ソファーに小さめの毛布に包まって、首だけ出してテレビを見ている。
寒い日お決まりの、孝子のミノムシスタイルである。
私のミスで、今日の給油が高くついた事に気付かないことを祈るばかりである。