arakabu-kamenoteのブログ

あちこちガタがきだしたオヤジの日々の記録です。

ハエ

昨日は、部分日食が見られる日であったが、あいにくの曇り空で全く見ることが出来なかった。次に見られるのは10年後、果たして見る事が出来るかどうか?

なんて暗いこと考えているが、私の本質は実に軽い。「心も軽く、身も軽く、ついでに頭も軽い」それが私の実態である。暗い事考えているようで、そんなに落ち込みもせず、直ぐに忘れてしまっている。頭のネジが緩んでいるか、外れているのだ。

身も軽かったのだが、歳には勝てない。最近はステイホームも有り、出かけることも無く、粗大ごみになっている。

夕食時に何処からかハエが入ってきて、誂うように目の前を飛び回る。
「ハエ叩きどこ」
「何時ものとこよ」と孝子、
その何時もの所を思いつくまで少しの時間がかかる。ボケてきたのか、頭のネジが外れている為なのか、定かでない。
ハエ叩きを手にした時には、ハエの姿がない。
ハエ如きに「バカにされてたまるか」と思っても、なかなか出てこない。諦めかけて腰をおろそうとした時、目の前を
「ブーン」
慌ててハエ叩きを振った。
狙いも定まっていないので、空振りに決まっている。
「遅い、遅い、しっかり叩かんかい」と孝子。
私が振り返ると
「今の私じゃ無いよ、ハエの声」
そう言われると、絶対殺ってやる。俺も男だ。
意気込んでみても、再び雲隠れ。
暫く無視したふりをして、サッと網戸の所に、
居た!やっぱりね、ハエは外から風が入る所によく止まるんだ。
「お前もタダのハエだな」と心でつぶやき
バシッ!ご臨終である。

ハエ叩きの後に付いているハエを挟むピンセットのようなもので、死んだハエを挟み、ゴミ箱へ ポン
「人間様を馬鹿にするからだよ」
私のせめてもの供養の言葉である。